妖精・精霊データ:あ行 
 
  



  • アヴァロン(地名)

     「妖精の島」の意。


  • アザー(中立ただし破壊的)/不明

     火の中位精霊で、老人の姿をしています。体の表面が銅のような金属質になっていて、髪やヒゲが炎でできているといいます。たまに魔導師に召喚されたりします。


  • アルファ[Alpha](善)/アイスランド

     アイスランド民話では妖精の事をこう呼んでいるようです。このスペル[Alp]というのは高山の意味をさし、山に住むという意味から成ったという説のほか、ドイツの「夢魔」が同じ[Alp]のスペルを持つので、それの変移という説もあります。戦いを極端に嫌っています。人間との付き合いはほとんどありませんが、たまに片方が惚れてしまうことがあるそうです。


  • イーフリート[Efreet](中立)/不明

     エフリートとも呼ばれる、ファンタジーではかなりおなじみの火の魔人(ジン)です。ゲームではよくモンスターとして登場してますが、伝承をはじめ「バスタード」などでは、やや善側の中立として描かれています。体は数十メートルを誇り、全身が炎で覆われていて、全てを燃やし尽くす力を持っているといいます。


  • インキュバス[Incubus](邪悪)/様々

     眠っている女性を、その夢の中で犯すといわれている、男の夢魔。この逆に、サキュバス[Succubus] があって、そちらの方がファンタジーではお馴染みかと思います。犯されつづけた女性は精気を失って、腹上死すると言われています。


  • インプ[Imp](邪悪)/イングランド他

     小鬼、悪魔の子供と訳されている通りで、ファンタジーでは悪の魔導師の使い魔としてしばしば登場します。いやらしそうな目つきに、むき出した歯が特徴です。伝承では、「悪い事を耳元で囁く、小さな妖精」とされています。インプは魔法も使え、空も飛べるので、捕まえるのは困難です。


  • ウィル・オー・ウィスプ[Will-O'-the-Wisp](邪悪)/イングランド他

     鬼火、妖精明かり、などと訳されます。ライトファンタジーでは光の精霊とされ、よく術者が召喚していますが、伝承では、死んだ人間や動物の恨みの霊魂がその場に留まったもので、人を魅了して沼地に誘い込み殺すとされています。実体がなく、様々な色を発しています。
    「あたりに、かしこに、ゆらゆらと。死人の炎が闇夜に踊る。水は魔女のあぶらのごとく、緑に燃え、青に、白に」(/サミュエル・コールリッジ)


  • ウンディーネ(善)/ギリシアなど様々

     ウィンディーネの名でファンタジーでお馴染み、水の精霊です。TRPGでは、澄んだ水には必ず宿っているとされていますが、この世界にはそんなにうようよいません。普段お目にかかることはありませんが、実体化したときは、美しい女性の姿を取ります。直接喋ることはできませんし、人とコミュニケーションを取ることはまずありません。
     ウンディーネの水を飲むと、体力が回復するとされています。


  • ウェンティゴ[Wendigo](邪悪)/カナダ

     雪と氷の精霊。ファンタジーでは通例「インジゴ」と呼ばれています。身長5メートル、巨大な骸骨のような外見をしています。恐竜の骸骨というとイメージが分かりやすいと思います。口からは吹雪を吐き、近づく者を一瞬にして殺すとされています。
     雪山に行き、帰ってこなかった者がいると、みな「ウェンディゴに食われた」と考えるようです。


  • ウォーターシェリー[Water-Sherry](中立)/アイルランド

     幽鬼。赤い服を来て、たいまつを持っているとされる妖精です。意志の疎通はできないのですが、死者の霊を慰めるべく現われている、と言われています。実体はあるように見えますが、触ることはできません。


  • ヴォジャノーイ[Vodianoi](邪悪)/スコットランド

     [Vod]は、ロシア語で「水」を表わしています。
     水の妖精で、魚人間といった容姿をしています。人肉を好むとされています。
     水の流れに邪魔をするような存在が許せず、船が通ればそれを転覆させようとし、水車があればそれを壊すとされています。水から引きずり出すと金切り声をあげ、これを聞いた人間は金縛りにあうとされています。ウェールズではサムヒギンと呼び、FFのサハギンがこの種であろうと推測されます。


  • エインセル[Ainsel](不定)/ノーザンブリア

     妖精は生まれたときから同じ大きさなのではなく、ある程度は成長します。エインセルは妖精の中でもまだ幼い少女を差します。


  • エルフ[Elf](様々)/スカンジナビア他

     民話・伝承では、「丘や森に住む、いたずら好きな妖精」として伝わり、ファンタジーでは、耳の長い長寿の種族として有名です。アングロ=サクソン時代では精霊のことをエルフと呼んでいたようです。また、伝承によれば、「天の善良なエルフ(グラム)」「地下の邪悪なエルフ(ダークエルフ)」「丘の中立なエルフ(ライトエルフ)」の3種類がいるそうです。


  • エント[Ent](中立)/不明

     木の精霊で、樹齢が最低300年を過ぎた木に宿るとされています。エルフとはとても仲が良く、精神での会話ができるようです。ファンタジーではかなりの魔力を持っているとされています。
     エルフはしばしば、1つのエントと強い友好関係を結びます。その木が切られたり燃やされたりした場合、エルフは犯人を殺しに行くとされています。


  • オーク[Owk](中立)/様々

     樫の木の擬人化とされている、豚人間です。ファンタジーではよくモンスターとして登場してきますが、民話では通例、人間に危害を加えたりすることはないようです。一人のリーダー(オークの勇者と呼ばれます)のもと、20〜50匹の大家族で行動し、食糧を求めてさ迷い歩くとされています。
     オウガは彼らを手下として従える場合があります。その場合は勇敢にも襲い掛かってきますが、戦いはあまり好まないようで、オウガさえ倒してしまえば降伏するか逃亡するようです。


  • オウガ[Ogre](邪悪)/ケルト他

     人食い鬼と訳され、民話・ファンタジーともに人間にとっての脅威となっています。身長が250センチほどの、角の生えた巨人族の亜種です。肉食で普段は兎や猪を食べますが、人肉が好物で、夜、山から下りて眠っている人間をさらい食べると言われています。割と繁殖力も強く、エルフにとっても脅威となっているようです。
     オウガを倒すことは至難の技ですが、一人で立ち向かい倒した人間は「オーガキラー」と呼ばれ、英雄扱いされるそうです。


  • オウグリス[Ogress](邪悪)/ケルト他

     オウガの女性です。男性よりも狂暴と言われています。手つきは意外に器用で、たまに料理などもするそうです。


  • 名称(性質)/伝承地