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SelfNote201209



2012/09



2012/09/27(木) - Sony Reader雑感

 ということで電子ブックリーダー「Sony Reader」(PRS-T2)、半日くらい触ってみましたので簡単に所感を。なお、先にInternetWatchのレビュー記事を読んでおくのも良いかもしれません。

【実用性】スマホのブックリーダーに比べるとまだまだ応答性が悪い、これは電気泳動方式の現在の限界です。しかしながら文章(おもに小説)を読むという目的で扱ったときには十分実用的なレベルに達していました。1回の充電で2ヶ月はともかくとしても半月以上は全く充電の事を考える必要がない、これはスマホでは逆立ちしてもできない安心感があります。電源切ったりスリープ状態にさせることもできますが、そのへんはお行儀の問題であって、ページ表示したままそこらへんに延々放置していてもバッテリの消費はほとんど無い。これは小説読みに限らず、創作用の資料を手元においていつでも見たい、という時にも使えそうな感じがあります。
【サイズ】6インチ600x800。小さすぎず大きすぎずの絶妙なラインです。文庫小説を読むにあたり万人に受け入れられるサイズだと思います(やはり4-5インチのスマホでは、年配の方にはブックリーダーとして使うのも厳しい)。ただ、この解像度ゆえにA5より大きいサイズの書籍をPDF化しても読むのは少々厳しい感があります。
【外観等】クールにはまとめてきているものの1万円を切るモデルだけあってプラスチック感漂う外装です。裏面は若干手触りはよろしくないかもしれませんがツヤ消しのおかげで指紋がつかず、また材質柄、落としても容易には壊れそうな雰囲気がありません。
【ソフト】PC側の同期管理ソフトは相変わらずソニーらしい使い勝手の悪さ(笑)
【気になった点】文字サイズを変更できるのですが、最大はでかすぎてギャグ。最小でも「新聞の文字よりも大きい」。個人的にはもう1ポイント文字を小さくするか、液晶の解像度そのものが768x1024の高解像度版があればいいなーと思いました(他社で実現例あり)。まあ、解像度上げるとページの切り替え時間も増えたりしそうですが
【残念な点】クレカほぼ必須なのはどうにかならんのか

 他にもいくつか気になる点はあるものの、このPRS-T2は概ね値段以上の働きをしてくれそうで満足しています。
 なお、電子書籍端末についての現時点での自分の見解を以下にまとめておきます。

[1] 電子ペーパー端末タイプはまだまだ改良進化の余地がありますが、それを待っているよりも現世代のものを1つ買っておいてたぶんOK
[2] 小説読むだけなら電子ペーパー端末の特性(バッテリや目に疲れない点とか)は最高。歩行中、電車内、家、あらゆるシーンで自然に大活躍。
[3] A5より大きい書籍の自炊や漫画読むのがメインなら7〜10インチ以上の高解像度のタブレットの方が良い。但し重さとバッテリ問題はしょうがないものとする。
[4] スマホでの電子書籍は応答速度も速く操作性も優秀でそこそこ万能だけど、端末のサイズとバッテリの問題だけはいかんともしがたい
[5] したがって、電子書籍スキーな人は、どれか1つだけではなく用途に応じて複数台を使いこなすのが現時点よさげ

 といったところでしょうか。まあiPad2012ひとつで満足できちゃう人はそれでもいいんだけど、電車内で使っている人を見るとちょっとムリしてるなーと思います。大きいからチラ見し放題ですし・・。

 またSony Readerについては使い倒してから感想第2弾書くかもしれません。

2012/09/26(水) - ソニーリーダー買いました

 先日発売になりました、電子ブックリーダーSony Reader"PRS-T2"」をこの日購入しました。
 感想はもう少し使ってからということでまた後日。

 ただ、Sony Readerの書籍ストアで本を購入するためには原則クレジットカードが必要となります。私は人生で「利用不可避な状態になるまではクレジットカードを持たない」主義を通しているため、この方法で電子書籍が買えません(苦笑)。もうひとつの方法はソニーポイントを使う方法なのですが、これって各種ソニー製品の購入時のオマケとして付与される程度であって、直接ソニーポイントにチャージする手段がないのです。困りました(−−;(じゃあ買うなよ、という突っ込みがどこかから)
 WebMoneyなどのネットマネーから交換できれば全然変わってくるんでしょうけれどね。あるいはPSN(PlaystationNetwork)のチケットからでも良いのですが、現状では「ソニーポイント→PSN」の一方通行のみ交換サポートされています。意味ねー。
 というわけで現状、このSony Readerは「クレカない人間は電子書籍端末は使う資格がない」と言っているようなもの。これでは電子書籍を本気で普及、成功させる気があるのか甚だ疑問です。GREEやモバゲーがあれほど業績好調となったのは、ゲームが面白いからとかそんなんではなくて、容易に集金できる機構を持った携帯とうまく結びついたからというのがまず第一にあったわけで、ここらへんのコンテンツ購入周りはもう少し進化してもらいたいと切に願います。
 まあ、とりあえずはSony Readerのほうは無料の青空文庫を読むのに使うとか、自分のテキストを読むのに使うとか、あとは将来的に他のスマホか何かで購入したEPUBなりのデータをコピーして使う手もありますし、「自炊」でデータを作っても良いわけで、ただの箱という事にはならないと思います。

2012/09/24(月) - 旅行記録

 9/22(土)〜9/23(日)に1泊で栃木旅行いってきました。久々の一人旅でした。

 22(土)はゆっくりめに出発。新宿駅から湘南新宿ラインに乗って宇都宮へ。そこでお昼を食べた後、宇都宮線(東北本線)に乗り換えて一路黒磯方面へ、西那須野駅で下車しました。
 そこで待つこと1時間(バスの間隔が1時間)、塩原温泉郷方面のバスに乗り、途中の千本松バス停にて降ります。レジャー地でもある千本松牧場。昔来た事あったような…と思ったら、前の会社で社員旅行として来てました。散歩のちジンギスカンを食べているうちに日が暮れてきたので西那須野方面に戻り、那須三島のバス停で降車、そこから徒歩5分くらいの所にある「那須パレスホテル」でこの日はお泊りしました。ビジネスホテル系ということもあって、和室8畳かけ流し温泉有朝食付きで5000円しないというビックリ低価格。

 22日は良いお天気でしたが23日(日)はあいにくの強い雨。
 再度塩原温泉郷方面のバスに乗って終点の塩原温泉郷へ。ここはさまざまな滝や吊り橋があって散歩には絶好だったのですが雨がそれどころではなかったため、喫茶タイムを取ったあとで今度はバスでさらに西へ、終点の上三依塩原温泉口で降車。一応有人駅なのですが、周りに人っ子一人いなかった(笑)。
 ここからは野岩鉄道会津鬼怒川線に乗車し、鬼怒川温泉駅へ。
 鬼怒川温泉周辺で有名な観光スポットといえば東武ワールドスクエアなどがあるわけですが、やっぱりこのお天気ということで行くのは諦め、鬼怒川の温泉街をぐるっと一周散歩してきました。昼飯を取った後、途中の「ホテル白河湯の蔵」で日帰り温泉を頂いて、そのあと喫茶で一服。
 で、夕方になったところで特急スペーシアきぬ号に乗って鬼怒川温泉駅→浅草。後は普通に中野に戻ってきましたとさ。

 結構疲れましたが、一人旅の感覚は格別のものがあります。電車やバスに乗りぼーっとする時間。宿の部屋に案内され、ごろんと寝転がったときの解放感。翌朝起きたときの「あー旅行中なんだ…」という独特の寝覚めの感覚。いろいろ見て回った後、帰途につく電車やバスの窓から見える風景(個人的には帰途の夜景は絶品)……。
 ただ、イメージほどに自由気ままに動けるわけではなくて、特に車なしでの郊外地の移動の場合は、電車にしろバスにしろ本数が少なく(1時間に1本以下、15時台が最終だったりも)、これを踏まえたうえで行動しないとハマってあら大変ということになります。事前に綿密に計画するとそのリスクの回避はしやすいですが、それは時間がかかる上に当日若干つまらなくなるので、大雑把にルートやポイントだけ決めておき、あとは現地で適宜運行時間の確認とかタクシー会社の番号を控えるとかを調べ、その上で自由に使える時間をその場で計算して動きます。もちろん初めてのところを歩く場合、特に都市部ではない場合は方角も超重要。サバイバルというほど大袈裟なものではありませんが、ちょっとした緊張感の中での冒険感覚を味わえたりします。ただ、危険はできるだけ回避したいので、林道とかひとけのあからさまに少ない場所を歩くのは朝昼のうちと決めています。
 とまぁそういう感じで色々と移動する中で、いろんな土地の空気を吸うということ。普段都市部で暮らしている身にとって、刺激とはまた別の感性が磨かれる気がしています。お金はその度飛びますけど、独り身のささやかな愉しみということで。

 また紅葉の季節にもう一度どこか行きたいと思います。

ちょこっとだけフォトギャラリー(栃木旅行編)


▲「那須パレスホテル」の和室。私は一人旅の時はつとめて和室に泊まるようにしています。寝心地は洋室のベッドが勝るのは確かですが、どこでも寝そべることができることや、手持ちのノートパソコンをいじりながらゴロ寝できるその柔軟性において和室は優秀なのです。


▲雨の塩原温泉郷。夏の観光シーズンも終わり閑散とはしていましたが、馬車が走っていたりと旅行地っぽさを満喫。


▲上三依(かみいより)塩原温泉口駅のプラットフォームから撮ったもの。温泉口と名前は付いていますが左下に見える駅以外施設らしきものは特になし。山の中の静かな駅といった感じ。


▲雨の鬼怒川温泉駅前。栃木では有数の観光地ということもあって塩原よりも人の姿は多かったです。


2012/09/18(火) - 尖閣問題続き

尖閣への日米安保適用反対=中国国防相(Yahooニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120918-00000103-jij-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120918-00000094-jij-int
 仮にアメリカが尖閣を安保適用から除外したなら、その日のうちに人民軍が尖閣を占領し常駐することでしょう。しかし尖閣は台湾、石垣に近い地政上の要地であるため、あらゆる取引を誘われても米国が首を縦に振ることは無いでしょう。
 何とか奪取プロセスを進めるために偽漁船を送り込もうとしていますが、米国はラプターを沖縄に大挙配備して無言の圧力をかけています。中国は「どこまでなら米国に叱られないですむかな?」のラインを探っているようですが…
 いずれにしても長期化は日中の経済関係に大きな打撃を与えること必至であり、そろそろ両国とも手打ちにしたいと思っているのでしょうが、中国側からすれば日本側からの何らかの譲歩を「いつものように」得るのを待っている感があります。ここの舵取りは難しいものがありますが、今回中国側はあまりにも何一つ自らの非を認めずすべて日本側に非を負わせる言動で統一されすぎているため、これでは日本側も態度硬化せざるを得ない。まあ、柳条橋事件の9/18は本日で終わるため、デモの方が鎮静化すれば「さらなる尖閣の開発を試みるならあらゆる制裁を覚悟しろ」とだけ脅しておいて手打ちといったところなのですが、まだまだ事態は流動的です。短期的にも長期的にも。
 個人的に日本側ももう少し世界に中国のやり口について反発してもらいたいのですがね。「声の大きい方が勝つ」を中韓は実践してくるので、多少対抗したほうがいいです。

2012/09/17(月) - PCいじり

 1ヶ月ほど前の話ですが、秋葉原のイオシスにDynabook RX2の中古品が大量に入荷しました。Core2Duo SU9300(1.2GHz)を搭載した、重量999gの軽量さを誇る12インチノートです。お値段なんと¥19800。当時は20万以上したらしいです。


http://iosys.co.jp/cgi-bin/zaiko_list/item.php?GN=55484
※ネット通販向けの当時のURLを掲載しますが、この中古品は実機確認して購入するべきで、興味を惹かれてもここから注文するのはあまりお薦めできません(キーボード塗装剥がれとか液晶光点アリのものがもれなく届きます)

 SandyやIvyの時代に入った今となっては、Core2時代のULV-CPUは若干非力に写りますが、それでも現代のネットブックあたりなら圧倒できるくらいの性能は持っています。状態良好な軽量Core-SUノートがこの値段で買えてしまうというのはかなり美味しく、衝動で3台も購入してしまいました。現在もまだ秋葉に行くと若干残っていますが状態の良い物はほぼ完売したみたいです。
 さすがに現在のメイン寝床ノート(ASUS U24E / Core i5-2430M / 11.6インチ)の代わりとなるものではなく用途はサブですが、これだけ安いとなると改造(換装)遊びにはもってこいです(壊してもまあしゃーないという程度で済む)。実際、携帯用途に使うにせよこのモデルは無線モジュールチップが搭載されておらず、ハードディスク容量も80GBしかなく、換装なしではやや使い勝手が悪い品でもありました。そこで、下記のサイトを参照しながら換装を実施。ネジの数は多かったですが、ネジさえ全てはずせば内部構造に全てアクセスできる構造なので換装の難易度はかなり低めです。(キーボードやヒンジ部分もはずさないと駄目なタイプだと難易度が高くなる)
http://d.hatena.ne.jp/yamagw/20090824/1251115993

 無線についてはmini-PCI非搭載ながら、そのモジュールスロット自体は用意されているので別途購入すれば使えるようになります(正規に買うと¥2900。安く探せば¥200)。で、肝心のHDDですが、とりあえず容量あれば何でもいいかなーとストック品のHGST製320GBのものに交換してみたのですが、RX2はHDDの熱がそのまま天板に伝わる作りのため、普通に換装してみると……手を置く場所にちょうどその熱が当たるため、長く使うと火傷してもおかしくない状態になります。結構あぶない。
 それじゃとばかりにSiliconPowerの128GB SSDに換装してみたのですが、起動時に「J」とか表示されて起動せず。BIOSが古いのが原因かなということで、Portage R600のBIOS(3.1/3.2)を当ててみたのですが結局動きませんでした。やっぱり相性とかあるんですね…。
 ということで、低発熱と話題のSeagate ST9500325AS(500GB)を購入してそちらに換装してみたところ、噂どおりの低発熱っぷりで、天板の熱さも気にならないレベルになりました。が、ここはさらに色々試してみようということで、ハイブリッドHDDであるSeagate Momentus XT 750GBhttp://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/20120229_515266.html)にも換装してみました。記事にもあるように、「HDDよりは高速、しかしSSDにはまったく敵わない」という製品です。しかしながらSSDが安くなったとはいえ250GBで¥15000程度している現状、750GBで¥9500というのは、大容量もそこそこの速度も欲しいユーザには選択肢としては有用かと思います。ただ、このRX2は古いSATAであるため、ハイブリッドにしてもSSDにしてもその性能を最大限には発揮できないかもしれませんが。


 一応ベンチマークを。2.5インチHDDのHDDスコアは昨今は6000-8000程度が相場なので、それよりは多少高いことを確認できます。体感的にもOS起動速度は明らかに通常のHDDよりは速かったです。

 バッテリーについては残念ながら中古品ということで、3台ともに40%程度の劣化が出ていました。それでも省電力モードで使えば6時間程度は動かせそうです。ということで、1日中〜日またぎの外出時に持っていける良いモバイルノートになってくれそうです。

社会: 中国の「暴動」問題

 中国各地でのデモ発生、そしてデモというよりは暴徒の群れによる日系店舗への破壊と略奪(なぜかROLEXやサムソン等の関係ないところも被害に)。中国自身が痛手を負うのは明らかですが、中国に経済だけでなく生産も依存していた日本企業への打撃も少なくありません。
 今回の発端は、辿れば尖閣諸島中国漁船衝突事件(2010/09)あたりで、中国側から起こしたものと考えることも可能ですが、一応うやむやに沈静化した流れを再度活性化させたのはもちろん石原知事の尖閣購入の一件です。早速「石原が動かなければこんなことにはならなかった」と批判する向きもありますが、尖閣問題は先延ばしにしてきただけで、どこかでぶつからざるを得ない問題でした。しかし、国が買い取ると表明しただけでもうこれですよ。まだ活用やら建築やらの話もしていないというのに。その段階で暴動が起きたり猛烈批判されても知らんがなというか。
 野田首相の政治は、何しろ欺瞞だらけのマニフェストの民主党というだけあって合格点など付けられようはありませんが、こと対中・対韓の領土問題についての態度は毅然としており、そこは評価に値します。が、それはさておくも、老獪狡猾な中国相手の外交戦は色々難易度高そうで心配です。岡田氏をはじめとする親中派の懇願(日本にとってプラスになるものとは限らないのがポイント)とも戦わないといけないわけですから。
 明日は柳条湖事件のあった日にあたり、今回のデモの本番になりえる日らしいのでどうなりますか。

追記
 尖閣については日本がずっと腫れ物状態で取り扱っているあたり、明らかに中国と不可侵的な密約が形成されていたところまでは何となく分かるのですが、もともと危うい裏約束。最初(1970年代の中国の宣言時)から変な譲歩をしなければこんなことにはならなかった、と現代の私たちは思うのですが、当時のパワーバランスがどうだったのか、正直よく分からないのでこのあたりは少し調べてみないとですね。

2012/09/15(土) - 気がつけばもう9月ですか

 \麗しの3連休!/
 せっかくの3連休なので旅行に出かけようかとも思いましたが、ここ最近家でゆっくりと自分の時間を使った記憶があまりないので、まったり過ごすことにしました。人間、休息は必要です。

社会: 中国、韓国との関係

 東京都が購入を目指した尖閣諸島は、途中から国が割り込んできて国が買い取る形となってしまいました。最後はやっぱりお金がものを言ったのでしょうか。寄付金が10億を突破したあたりでも動きが特になかったあたりから不安を感じたのですが、やっぱりという気持ちです。しかし東京都は(というか石原知事は)最初から寄付金だけで購入する予定だったのでしょうか?
 ともあれ、国が買い取る形で決着し、東京都に寄せられた寄付金は宙に浮く形となってしまいました。が、知事が動かなければそもそも何も進まなかったので、残念な気持ちはあるものの別に寄付については後悔はしていませんし、返金を求めるなんてこともするつもりはありません。

 それより、国有化を受けての中国側の反撃。何もしない等ということはありえず、恣意行為は想定内でした。1971年以降淡々と狙っていて、政治圧力によって日本もみだりには開発できない状態にあった島の実効支配をみすみす強化されるわけにはいかないでしょう。とはいえ、米国の後ろ盾もある状況では李承晩ラインよろしく奪取するのは自滅物。ここは日本に脅しをかけるだけかけて、さらなる動きを止めさせるあたりが現実的な落としどころだと思います。経済的にも上り調子である中国はまだ焦る必要はなく、日本の経済力が落ちてきた頃まで待てばいいと思っているわけです。しかし相次ぐ中国国内のデモは、官製デモの面はなくはないとしても制御できているとは言いがたく、これは日中両国にとってよからぬ結果をもたらす可能性があります。まあ、正直なところ、「中国は本気で日本の領土を奪いにきている。脅しもしている。日中友好など上辺だけのものである」という認識を再確認させてくれる点では良い動きだと思います。日中記者交換協定の効果もあり、中国の負の面があまりに報じられてこなかった中で現実を直視できる良い機会です。
 日本はどう対処すべきかは専門家ではないのでよく分かりませんが、常態的に尖閣に中国の船が往来するような状況を作ることだけは避けるようにしてもらいたいと思います。そして日本は中国に対してのカードを多く持てるように備えるべきです。本来こういう場合、国連がお互いに圧力をかけて牽制するのが良いと思うのですが、いまの国連は指導力も権力も無くて全然ダメですね。
 水面下では日中、日米ともに色々と協議していると思います。米国は不要な紛争を避けるために「尖閣は日本の領土である」とハッキリとした形では明言していませんが(過去の協定が適用される、という表現止まり)、尖閣とその周域が中国の支配下に置かれることは米国としても非常にマズい状況となるため、イザとなれば動くと思いますが、多少の中国の恣意行動(官製漁船の尖閣回遊)までは動かないと見ます。その時点で日本としてはパワーバランスの後退となるわけですから、きっちり戦略を整えてもらいたいところです。

 もう一方の韓国との関係についてですが、こちらはどう扱おうが容易に竹島を取り返すことはできないし、中国のような脅しのカードも韓国側は持っていないため、そこまで急な対応を要する状況ではありません。個人的には歴史的経緯はともあれ、竹島にそこまで興味はありません。しかし、旭日旗の件やら天皇陛下侮辱の件やら慰安婦の件やら、韓国は徹底して日本の地位を貶めることに心血を注いでいる腹立たしい状況ですから、あの国と友好を築く必要はなく、国交断絶は冗談だし非現実的にしても、経済的に何らかの圧力を加えおとなしくさせる必要があると思います。

 いずれにしても、日本側は経済力を保たなければいけませんが、最近は円高その他の理由により製造業が壊滅的な状態になってきています。近年は安くて高性能であれば海外メーカーの物も積極的に買っていた私ですが、こと現状に及んでは「海外製品は買わない」というつもりは無いとしても、「日本メーカーの製品を優先して買いたい」という程度には協力しようと思います。



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