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5x5マスゲーム - Winds of Change
紙とペン、それと対戦相手がいればいつでも気軽に遊べるゲームです。
製作時期:1986年/製作・著作者:鷹月ぐみな / Update: 2010/06/01 22:01:10

ルール

5x5のマスを描きます。周りは壁とします。
じゃんけんで勝った人は、任意のマスに任意の8方向(タテヨコナナメ)の矢印を置きます。そして交互に矢印を置いていきますが、その際、「前の人が置いた矢印方向から壁にぶつかるまでの間のマスのいずれか」にしか置けません。
置いた矢印は壁として扱われます。
矢印が壁に密着する、つまり次の人が置くマスが存在しないような方向に矢印を置いた人の負けとなります。

 ルールは以上ですが、文字だけだと分かりにくいので、図で説明していきます。

(図1)
図1は初手の例。後手は*のついた4つのマスのいずれかに次の矢印を置くことができます。

(図2)
2手目の例。斜めの場合はこのように次のマスが規定されます。

(図3)
5手目に先手番が4Dに矢印(青セルで示しました)を置きました。6手目の後手はこの場合、左にしか置けません。すると…

(図4)
7手目の先手番が3Eに矢印(黄セルで示しました)を置きました。これが詰みの形です。後手番はどこに置いても壁を直撃するためです。(置いた矢印も壁として扱われるため)従って先手の勝ち、後手の負けとなります。
振り返ってみると、5手目に4Dに置いた先手番の右下矢印が「勝着」ですが、これはすなわち4手目に3Dに置いた後手番の右矢印が「敗着」だったということです。

(図5)
初手に壁を直撃した場合、後手はどこにも置けません。このケースは先手の1手目負けとなります。

(図6)
進行例。何気なく11手目に先手番が2Cに左矢印を置きました。これは単純に1C上→1B上→1A右→投了、とされてしまうため、2Cを置いた先手番の「敗着」になります。
 先手番はどうすればよかったか? 正解は2Cに「↓」を置くことです
 後手番は2Dか2Eに矢印を置けますが、次のような顛末を辿ります:

・後手番が2Dに左上:並べ詰みで先手番の勝ちです。
・後手番が2Dに下:先手が2Eに左を置けば即詰みの勝ちです。
・後手番が2Dに左下:先手が1Eに右を置き、後手は2Eに右上を置くことになりますが、先手は5Bに左上を置けば勝ちです。
・後手番が2Dに右:先手は4Dに左を置きます。後手は3Dしか置く場所が有りませんが、左下や右下は1手詰み。右上においても5Bに左上を置かれて詰みです。
・後手番が2Eに上:2Dに左下で詰みです
・後手番が2Eに右上:5Bに左上で詰みです
・後手番が2Eに左:先手は1Eに右上となります。ここで後手が2Dに左上とすると先手が勝ちます。従って2Dに右にしか置けませんが、先手は4Dに左を置き、やはり詰みです。

 このケースでは、後手の2Bが敗着であるものの、先手がうっかりするかしないかで勝ちか負けが簡単に逆転するわけです。
 特にこの図6の例を見ればこのゲームのある程度の深さ、面白さが伝わるのではないかと思います。

 あとは実際に相手を捕まえて遊んでみてください。
 なお、全てのマスを埋めるようにお互い逃げ回った場合はマスの制限上、24手目を置くことになる後手が勝ちます。

製作者からのひとこと

 ルールは比較的シンプルですが、安定して勝つためには駆け引きと、詰め碁・詰将棋を彷彿とさせる「読み」が必要となります。
 5x5マスゲームのネタはいくつかありますがこれが一番気に入っています。

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