ではいよいよ、完全な迷宮図(クレタ型)の描き方を紹介しましょう。まず、基本形は次の通り(図A-1)。
:図A-1
十字線と、その周囲に点を4つ配置しました。そしてまず最初に、終わりの位置を用意してあげます(これは中心部分であれば、あとは任意)。その終わり線が半時計周り方向だった場合、次の線は、その方向の延長線上にあるもっとも近い(但し今さっき関与しなかった)線か点から、今度は逆方向に、一番近い(やはり今さっき関与しなかった)線か点へと道を伸ばします。あとはこの繰り返しで迷宮図が出来上がります。

上の迷路は3回の振り子的な周回を行う迷宮図なので、三路迷宮と呼びます。一番最初に紹介した迷宮は7路ですね。7路クレタ迷宮の基本図は下の通り(図A-2)。
:図A-2/七路迷宮の基本
途中まで描いておきますので(図A-3)、あとは自分で紙に描いて完成させてみてください。
:図A-3/七路迷宮の書き途中
んで、出来上がり
自分で描いた迷宮をなぞって辿ってみてください。何度も中心に近づきながらまた遠く離れていき、再び近づくのだけれどもまた遠ざかる……これは迷路にはない、神秘的なものです。
最後に、演習として二つの基本図だけ示しておきます。それぞれ11路、7路の迷宮図ができあがるはずです。
:11
路クレタ拡張型
:7路迷宮
あ、おまけにもう1枚。これは中心に十字を描いておらず、また入口と出口のルートが分かれているタイプですね。螺旋の描き方を覚えてしまえば、自分オリジナルの迷宮図も作る事ができるでしょう。
:変則7路迷宮
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