オーソドックスなステータス異常の一つで、ドラクエ・FFその他実に多くのRPGで採用されています。その効果は多くは次のどちらかです。
1) 数歩移動する度に一定量のダメージを受ける
ちなみに町の中ではダメージを受けるケース、受けないケースがあります。前者は現実的には不自然ですが、確かに町に来て毒で死ぬというのはみっともないですよね(^^;
2) 戦闘ターンの度に一定量のダメージを受ける
ところで、毒はどうもプレイヤーにとっては非常に軽度なアクシデントとしか考えていないようです。何故なら解消方法は比較的楽であることと、その被害がやはり軽微だからです。
解消方法としては、序盤は毒消し草に頼り、町の近くであれば教会や診療所で治癒してもらいます。中盤以降はパーティーの誰かの解毒呪文で一発でしょう。また、中盤以降ともなると、たいてい生命力が上がってきますので、解毒呪文をパーティーの誰も覚えていなかった場合でも、回復呪文(或いは回復のアイテム)を使って楽勝で凌げてしまったりもします。
毒がプレイヤーにとって恐怖となるのは主に序盤の洞窟などで、解毒術の会得していない時に多くの毒持ちモンスター(バブルスライム、タランチュラ)と戦闘になった時くらいでしょう。この時期はHPも低く、下手をすると毒で容易に死にました。
しかしてたとえ毒で死んだとしても、多くのRPGには復活の恩典があります。これでは毒はプレイヤーにとって脅威となるわけがありません。
ここで、実際に私たちの世界における毒について考えてみましょう。
毒キノコを間違って食べたら?毒蛇に噛まれたら?
毒は私たちに死を招く恐ろしい存在です。現実の毒とRPGの毒と隔たりはずいぶんと大きいように感じます。
【まったくの余談】
キノコと聞くとすぐに毒を連想されると思いますが、世界に存在するキノコの大多数は食べられるものばかりで、毒持ちは意外に少なかったりします。かといって、適当に食べてしまうほど危険な事はありませんが。
ちなみにキノコの毒は蛋白毒です。
というわけで、私は毒をもう少し、プレイヤーにとって危険なものにするよう主張します。
実は、毒に多くの危険性を与えているゲームはいくつか存在しています。Wizardryがその筆頭格で、「おっと、POISON NEEDLE!」にお世話になった(?)方も多いでしょう。非常にシビアで、放っておいたらあっけなく死にます。そしてWizの世界なので、ドラクエのように「死ぬとは何事だ」で済むほど生易しくはありません。
まあ、リアリティを重視しまくっているわけではないRPGに、なぜか毒の存在だけがリアル、というのも不自然ですから、Wizほどシビアにする必然性はありませんが、それでも多少なりプレイヤーに対して、毒に恐怖を感じさせて良いと感じます。
その対策をいくつか挙げておきますので、あとはお好きなように。
1) 生命力が回復できない
2) 解毒手段を減らす(解毒呪文の習得Lvを上げる、毒消しというアイテムを出さないようにする)
3) 毒から受けるダメージを単純に増やす
4) 毒深度なる概念を用意する。
TRPGではこの概念は割とお馴染みです。適切な所で処置を取らないでいると悪化し、ダメージ量などが加速的に増えるというもので、わりと現実的です。
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