キーワード能力一覧

キーワード能力一覧

-最終更新日: 2006/02/02 22:43:00

 マジックのキーワード能力についての解説と批評です。

先制攻撃/First Strike

 クリーチャー能力の一つ。相手クリーチャーをブロックするか、またはブロックされた時に、先に戦闘ダメージを与えることができる。
 マジックにおいて、最初からキーワード化されていたものの一つ。
 相手がいかにパワーが高かろうとも、先にこの先制攻撃で致死ダメージを与えてしまえばいい。有名なところではボールライトニングがツンドラ狼1匹に一方的に殺されるという例か。
 攻撃で有効に活用するにはある程度のパワーを必要とするが、防御側ならパワー2程度でも突っ立ってただけで抑止力になるのが魅力的。
 先制攻撃を持った主なクリーチャーはやはり黒騎士/Black Knight、白騎士/White Knightか。
 白と赤のクリーチャーが得意とする能力。黒もたまに持っている。

バンド/Banding

 クリーチャーの能力の一つ。攻撃時はバンド持ち同士、あるいは1体までのバンドを持たないクリーチャーと共同して攻撃することができる。ブロックされた場合、そのダメージは攻撃側のバンド持ちが割り振る事ができる。
 防御時においては、アタッククリーチャーをブロックした中にバンド持ちクリーチャーが居た場合、受けるダメージの配分は防御側が割り振ることができる。
 アライアンスまでは普通に使われてはいたが、扱いがややこしかった事もあり、自然廃止の方向に流れていった。
 実際のところのバンド能力はかなり凶悪で、たとえばアーナム・ジン/Erhnam Djinn(4/5)が攻撃してきたとき、ダークウッドの猪/Dawkwood Boars(4/4)と、聖なる力がエンチャントされたベナリアの勇士/Benalish Hero(2/3)が共同ブロックしたとする。バンドがなければ攻撃側はたいていどっちかに4ダメージを集中させて倒すところだが、この場合防御側は、それぞれに2ダメージと割り振って、損害なしで戦闘終了となる。逆もそうで、この2体がバンドを組んで攻撃してきたら、アーナム・ジンがそのままブロックしたところで、一方的にアーナム・ジンがくたばるだけなのである。
 もっとも、そんな結果になることは相手側も承知だから、その場合はブロックしなかったり攻撃しなかったりするだろう。バンドクリーチャーがその真価を発揮するのは士気高揚/Moraleや篤信/Pietyなどのコンバット・トリックと組み合わさった時だった。
 バンドはパワーの乏しい白に専門的に与えられた能力だった。
 マジックはお互い数値計算をしながら戦っていくわけだが、そのややこしさが2倍にも3倍になるわけで、カジュアルなプレイとしてはやはり好まれなかった。私としても戻ってこなくて構わないと思っている能力。

防衛/Defender

 攻撃に参加できないというデメリット能力。その分普通のクリーチャーよりもコストに対してP/T値(特にタフネス)が高く設定される。
 かつては壁/Wallの自動的に持つ能力だったが、この呼び名だと防衛的な生物という存在が作りにくいということもあって改名された。
 防衛持ちクリーチャーはリミテッドにおいては強力だが構築では多くの場合、そんな防衛的なクリーチャーを展開している余裕などなく、一芸に秀でていない限りはあまり使われない。トーナメントシーンでよく見られた防衛クリーチャーといえば、マナを出せる根の壁/Wall of Roots、キャントリップ付きの花の壁/Wall of Blossomsに木彫りの女人像/Carven Caryatidくらいだろうか。あとはメタによって、たとえば氷の壁/Wall of Iceなどがサイド要員になったりとかそんなところ。
 私はストンピィよりもコントロールが好きなカジュアルプレイヤーだったため、結構どれも愛用したものである。







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