タイムシフト

タイムシフト/Time Shifted

Article Written: 2006/10/09 15:58:29

 2006年10月発売の大型エキスパンション「時のらせん/Time Spiral」には、タイムシフトと呼ぶ、再録カード群が多数存在しています。大型エキスパンションの最初の一つに再録カードが含まれるというのは過去にもあったことですが、今回は10種類とか20種類とかそんなレベルではなく、ドドンと121枚。要するにクロニクル2とも呼ぶべきものがまるごと「時のらせん」エキスパンションにくっついていると言う説明が分かりやすいでしょうか。
 これらのタイムシフトのカードは、ブースターパックに1枚しか出てこない独立した扱いとなっているようです。

タイムシフト収録カード

白/White

Akroma. Angel of WrathAuratogCelestial DawnConsecrate Land
Defiant VanguardDisenchantEnduring RenewalEssence Sliver
Honorable PassageIcatian JavelineersMoorish CavalryResurrection
Sacred MesaSoltari PriestSquireValor
Witch HunterZhalfirin Commander--

 Disenchantの再録が白ではやはり一番の動きでしょうか。アーティファクトへの手軽な対抗手段を再び得たことは大きいです。
 テンペスト時代に活躍したSoltari Priestの復活も心強い。
 全体的に見ると地味な印象か。

青/Blue

DandanFlying MenGhost ShipGiant Oyster
LeviathanLord of AtlantisMerfolk AssassinMistform Ultimus
OvinomancerPirate ShipProdigal SorcererPsionic Blast
SindbadStormscape FamiliarUnstable MutationVoidmage Prodigy
Whispers of the MuseWillbender--

 青も白同様に地味な印象。
 Lord of Atlantisが帰ってきたとはいえ今ではMerfolk軍団も微々たる数。
 Voidmage ProdigyとPsionic Blastが実際のところの注目株か。あとはなぜか青にだけ使い魔が復活しており、これを活かしての青黒、白青デッキが相対的に強くなりそうです。

Avatar of WoeBad MoonConspiracyDarkness
Dauthi SlayerEvil Eye of Orms-by-GoreFaceless ButcherFuneram Charm
Sengir AutocratShadow GuildmageSoul CollectorStupor
Swamp MosquitoTwisted AbominationUncle IstvanUndead Warchief
UndertakerWithered Wretch--

 黒は強化されまくり。
 フィニッシャーとしてしばしば相手を絶望させてきたAvatar of Woeを筆頭に、優良捨て捨てのStupor、マッドネスとのコラボレーションも期待できるUndartakerなど。
 Bad Moonはお供の軽量黒クリーチャー次第とはいえ、軽くて強い全体強化。

赤/Red

Avalanche RidersBrowbeatDesolation GiantDisintegrate
Dragon WhelpDragonstormEron the RelentressFiery Temper
Fire WhipGoblin SnowmanKobold TaskmasterOrcish Librarian
OrggPandemoniumSqu'Ata LancerTribal Frames
Uthden TrollWildfire Emissary--

 赤も実用カードの復活が目立ちます。
 Avalanche Riders, Dragon Whelp, Eron the Relentress, Suq'Ata Lancer, Wildfire Emmisary などは当時それなりに重宝された優良クリーチャーであり、今後も構築の場で見かけることになりそうです。
 Disintegrateは序盤の重さは目立つものの、良質X火力の減ったこの時代ではかなり活躍の予感があります。
 最大の注目株はPandemoniumの復活。現環境でどう活躍できるかは他のカード次第とはいえ、実に危険なカードが帰ってきたものです。

緑/Green

Avoid FateCall of the HerdCockatriceCraw Giant
Gaea's BlessingGaea's LiegeHall StormHunting Moa
Jolrael,Empress of the BeastsKrosan CloudscraperScragnothSpike Feeder
Spitting SlugThallidThornscape BattlemageVerdeloth the Ancient
Wall of RootsWhirling Dervish--

 タイムシフトの緑は、なにやら普通とは言えないカードがゾローリ。
 Call of the Herdの復帰は多くの緑使いが喜ぶことでしょう。
 Gaea's BlessingやSpike Feederは自動的に緑のデッキに入りうる良質カード。
 知名度のないまま去っていった感のあるHunting MoaもどうやらWotCは見捨てていなかったらしい。アルビノ・トロールという化け物のいない今、エコークリーチャーとしての活躍もようやく見込めるかもしれません。
 Jolraelはこれ1枚でゲームを決めることのできるパワーカード。
 Thornscape BattleMageも、普通に活躍してくれることでしょう。

Gold/Split

Coalition VictoryFiery JusticeJasmine BorealLightning Angel
Merieke Ri BeritMystic EnforcerMystic SnakeNicol Bolas
Shadowmage InfiltratorSol'kanar the Smamp KingSpined SliverStormbind
Teferi's MoatVhati il-dalVoidAssault+Battery

 Nicol Bolasお帰りなさい。とは言うものの、最注目株はVoidでしょうか。
 その他、StrombindにMystic Enforcerなど、良質カード揃い。

アーティファクト/Artifacts

Claws of GixDodecapodFeldon's CaneGrinning Totem
Mindless AutomatonMirariSerrated ArraoesThe Rack
Tormod's CryptWar Barge--

 種類は少ないとはいえ、汎用対策カードが一気に帰ってきました。Claws of Gixは立ち消えで相手戦略を乱すことができるし、Feldon's CaneやTormod's Cryptは墓地に頼る戦術を一瞬で崩す事ができます。
 Serrated Arrowsは、当時ほどの大活躍には至らないでしょうけれど、システムクリーチャーの牽制としてそれなりの働きをすることでしょう。

土地/Lands

ArenaDesertGemstone MinePendelhaven
Safe Haven---

 スタンダード、エクステンデッド、ヴィンテージまで幅広く使われたGemstone Mineが再録。
 とりわけ危険な土地はこの中には含まれてはいないものの、遅いCaltropsとでも言うべきDesertは牽制には絶好のカード。復活したシャドー勢もこれ一枚で止まるのは大きい。かつてはコモンでしたが、なんせ元がアラビアンナイトなだけに、流通はそれなりの値段になるのではないでしょうか。


MagicTheGathering