電脳組曲/エテルナの住人たち
電脳組曲/エテルナの住人たち
最終更新日: 2006/02/07 01:58:05
エテルナの世界には実に様々な人間が住んでいます。これからその住人たちを細かく紹介していこうと思います。住人の分類
エテルナに住む人たちは皆、ごくごく一部の例外を除いて肉体を持っています。とはいえ電磁情報で構成されたかりそめの肉体ですが、それらを「電脳体」と呼びます。さて、住人は次の6パターンに分類する事ができます。A:電脳化人間(ペアレント)
実世界からエテルナに入った人間はこう呼ばれます。電脳体を操る精神体はもちろん元の人間と同じものです。ちなみに、彼らのうち「実世界の肉体を完全に捨て、完全な精神のみをエテルナに持っていき、電脳体に結合した人間」は《電脳不死体》と呼ばれ、この電脳体が死んでも、また新たな電脳体と結合する事ができます。即ち不死人です。但し、認められた人間しか電脳不死体となることはできない。B:構造生命体(チルドレン)
電脳化人間同士(構造生命体との複合も可)、かりそめの肉体の性交によって生まれた、新たなる電脳体。遺伝子情報は精神体に記憶されているため、遺伝はもちろん起こる。但し、電脳化人間と違って、生まれながらにして電脳体と精神体が一緒であるため、その結びつきの強さから、情報計算が人間以上の速さ、即ち機械の速度で計算できたりなど、特殊な能力を持つ事が多い。C:擬似生命体
プログラム、「論理創造」によって造られた、擬似的な精神体に電脳体が与えられたもの。人間の精神体を元に、遺伝子情報を操作し組み替えているので、オリジナルの精神を持っている。なお、創造する際に自由意志のレベルを付加されている。基本的に擬似生命体はそれを表すマークがあったりするが、それにより差別される事が確実なため、自由意志のレベルの高い擬似生命体にはマークを付けていない。その場合、判別はまず不可能となる。D:電脳中間子
電脳化人間(A)もしくは構造生命体(B)と、擬似生命体(C)との肉体的性交(中間子生殖)によって生まれた電脳体。遺伝子的に不安定な事が多く、ちゃんと成長できるかはケースによる。また、不安定な遺伝子情報による影響で、特殊な能力を持つ事が多い。E:定脳擬似体
構造的には電脳擬似体(C)と一緒だが、自由意志のレベルを極端に下げられ、ある特定の行動しかできない、また、特定の感情しか持てない、いわゆる「ロボット」。自動人形とも呼ばれます。コンピューターRPGで登場するような、同じ事しか喋らない奴などがエテルナには沢山いるのですが、ほぼ例外なくこの定脳擬似体であろう。なお、(C)や(E)は、悪口として「低能体」と呼ばれる。F:遊離精神体(遊離体)
エテルナで本当にごく一部しか存在していない。(A)~(E)は全て電脳体を持っていたわけですが、この遊離精神体はその電脳体を持っていない。半透明もしくは透明の姿をしている。実世界で言う幽霊に近いものが有り、浮遊して移動する事ができる。しかし電子構造物、すなわち建物などをすり抜ける事はできないし、人の体も乗っ取る事はできない。電脳化人間の一部の《電脳不死体》の持つ精神体もこれに属するのだが、彼らは例外的に、精神体の入っていない電脳体に乗り移ることができる。
S-NPC (Special NPC)
エテルナに無くてはならない、最高重要人物をS-NPCと呼びます。もちろんエテルナで彼らがそう呼ばれるというわけではなく、我々が分かりやすいように付けたものです。彼らS-NPCはTRPGやゲーム/小説などで、原則としてその姿を登場させてはいけませんし、殺す事などはもってのほかです(電脳組曲もシェアード・ユニバースなので、こういう原則の設定は重要です)。以下、S-NPCの紹介です。括弧内は、先程の「住人」としての分類です。
A:「ブレイン」「双女神」ユピテス・クイーン(特殊)
エテルナの制御を行なう中枢部の脳。二人の女性の精神から成っている。常にエテルナの制御で忙しいが、時々片方に暇ができたとき、世界を視察するらしい。彼女たち「女神」の意思はエテルナの意思であり、レベル13以下の自由意志ルーチンを持つ擬似生命体/定脳擬似体を強制コントロールすることができる。B:「チーフオペレーター」ギルガメウス(電脳不死体・特殊)
エテルナのメンテナンスを行なう「オペレーター」達の最高責任者であり、エテルナの全権を与えられた、事実上のナンバー・ワン。エテルナの空間単位に関する事件・現象への対処を決定するのもこの人間。ユピテスクイーンにアクセスできる数少ない存在の一人。C:「エテルナソーサラー」シェルハープ(構造生命体・特殊)
ギルガメウスの直属の部下である天才科学者・電子魔術士。事実上のナンバー2。オペレーターとは独立して監視能力を持ち、エテルナの微細な部分の監視をしている。消失した「実世界」へ行く方法を模索しているチームの長でもある。ユピテスクイーンにアクセスできる数少ない存在の一人。D:「六芒柱」カリン、ナルデル、パラクライム、ナナ、ムーラン、アルノガルド(遊離精神体・特殊)
ユピテスクイーンはシステムの制御で忙しく、なかなか世界の状況を見る事ができない。そのためにいるのが彼らである。彼ら(彼女ら)は中枢からそれぞれ六方(東西南北、天地)を見守っている。メインオペレータやユピテスクイーンとのアクセスを常時行なっている。人間の作り出した神といったところ。以上がS-NPCです。実際はもう少しいるのですが、まだ秘密になっています。
U-NPC (Unique NPC)
S-NPCについで、エテルナで重要な役割を持つ、特殊なキャラクターです。小説/ゲーム/TRPGにおいて、どうしても必要な場合にのみ登場させて構いませんが、勝手な扱いはしてはいけません。A:「メインオペレーター」(電脳化人間/電脳不死体・特殊)
エテルナのメンテナンスをするオペレーター達の中で、特に重要な制御を任された人たちです。全部で24人いるらしいが、半分以上が電脳不死体として、半永久的にエテルナの監視をする役目を負っています。彼らの長がギルガメウスです。レベル11以下の擬似精神体・定脳電脳体を強制コントロールする権限も持っている。彼らメインオペレーターは、六柱神と同じように自分たちの管理区域が有り、それぞれを統括しています。もちろん一人でできるわけがないので、細かい作業は部下たる一般オペレーターに指示をするわけです。なお、彼らの所在は部下にすら秘密にしています。
B:「電脳天使」(擬似生命体・レベル8~14)
ユピテスクイーン、もしくはメインオペレーターの指示を受け、物理的な作業を行なう存在。創造者の趣向により、ほとんどが羽を持った女性である。人数は100名強。高いポテンシャルを持ち、オペレーターたちが手の出せない事件にも対処する事ができる。彼女たちの存在はエテルナの住人にいろいろな伝説や詩、語り種、噂を作っている。C:「守護竜騎士」(いろいろ)
「消失」前の時代で最後に造られた《大型創造物》、それはドラゴンであった。全部で8体作られたらしいが、彼らにはそれぞれ「守護騎士」がいて、主を守っているらしい。彼らがどんな役目を持っているのかは謎に包まれている。D:「電脳四天王」ユリンピア、ナスカス、ブライド、ガリューン
「消失」前の時代で、ある時「遊戯世界」で巨大スケールのゲームを開催したそうで、その時の勝者4人が彼らである。彼らは賞として『不死』の体を手に入れる。能力的にもズバ抜けて高く、エテルナにおいて「闘神」と呼ばれている。U2-NPC
U-NPCほど重要では有りませんが、特殊な職業です。ゲーム/TRPG/小説に登場させるのは自由ですが、TRPGのプレイヤーとしてこの職業を選ぶ事はできません。A:オペレーター
「メインオペレーター」の指示のもと、エテルナのメンテナンスを行なっている「監督者」の総称。最低でもポリスマン(警察)のクラス3(部長)クラスの権限を持っている。レベル5以下の定脳電脳体を強制コントロールできる。B:ポータルガーディアン
実世界と住居世界を繋ぐトランスポーターの操作・見張りをしていた人間。消失後は主な役割を失い、現在はメンテナンス要員のみで構成される。C:ゲートガーディアン
住居世界・遊戯世界などを繋ぐトランスポーターの操作・見張りをしている人間。また、不法侵入者を捕まえる責務・権限も持っている。頭脳が優れていたり、もしくは特殊能力をもっている人が選ばれる。D:ダブルマトリックスキーパー
電脳世界の中に、「ダブルマトリックス(DM)」と呼ばれる、電気情報のみで構成されている抽象的な世界があるのだが、その世界を見張っている人間。DMの中に人間が潜る事が可能だが、その際は精神体のみ一部遊離して入っていく事になる。その仕組みがまるで人間の電脳化と似ていることから、電脳化(マトリックス)のメタ化として、この名称で呼ばれることになった。電脳組曲 | TopPage