Creation College 2009
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ゲームジャンル一覧

ゲームジャンル一覧
ゲームジャンルの一覧を短く解説していきます。
鷹月ぐみな / Update: 2009/05/24 00:26:18

 「ゲームジャンル」は非常に重要なもので、開発者はまず企画時にジャンルを設定しますし、遊ぶ側もRPGがやりたいとかSLGがやりたいなどとジャンルベースで作品を志向します。それゆえソフトショップでもまずジャンル別に配列されているわけです。
 ただし現状のジャンルの分け方は学術的なものとは相当かけ離れているのも確かであり、研究的観点においてはもう少し正しいジャンル分けが望まれています。
 ジャンルそのものについての分析は別途行うことにしまして、ここでは認知されているゲームジャンルについて、ごく簡単に一覧してみようと思います。漏れがあってはいけませんので、Wikipediaの「Category-コンピュータゲームのジャンル」をベースに、ジャンルと見なせるものだけ抽出していきます。(姉ゲーとか妹ゲーなどは構造的なものではないためジャンルの要件から除外します)

 以下に示すジャンルは、包含関係となるものが多く存在しますが、ジャンルそのものの見直しを行いたい意図もあり、そうした上位下位におけるインデックスではなく単純にあいうえお順に配列するものとします。


あ行


アクションアドベンチャーゲーム
 ACT+AVGの融合。謎解きや冒険モノをアクションベースで実現した作品。ARPGと非常に似ているものの経験値稼ぎの要素を廃したものがこのように呼ばれます。バイオハザード、メタルギアなどが代表作。

アクションゲーム(ACT)
 手さばきでゲームを進めていくタイプのゲームの総称。コンピュータゲームの基本ジャンルと言える。該当作品が多すぎるが、スーパーマリオを代表作として挙げておきます。

アクションパズル(APZL)
 パズルゲームにアクション要素が混ざったもの。代表作はフラッピー、ロードランナー、テトリス。特にテトリスは「落ちモノパズル」というジャンルの呼ばれ方をされることもあります。

アクションロールプレイング(ARPG)
 ACT+RPGの融合。ハイドライド、ザナドゥ、イースが代表作品。

アドベンチャーゲーム(AVG)
 選択肢によって物語を進行させていく静的なゲームの総称。もともとは探索冒険物のゲームに使われたゲームシステムでしたが、そのゲームシステム部分だけが独立してジャンルとして成立することになりました。ジャンル名はその名残と言えます。このジャンル基準は日本独自の発展であり、米国でアドベンチャーゲームと言うと字面通りの冒険物を意味し、たとえばファイナルファンタジーなどすらアドベンチャーゲームということになってしまうようです。

育成シミュレーションゲーム
 プリンセスメーカーやサカつくなど、行動計画を決めてキャラやチームを育てていく類のゲームの総称。

音楽ゲーム(リズムゲーム)
 音楽を主題材にして、アクション要素を含めたゲーム。パラッパザラッパーやビートマニアが代表作。

オムニバス
 作品の中に複数のゲームが入っており任意のものを遊べるという形式のゲーム。当然そのぶん1つの作品のボリュームは小さくなっています。「ナゾラーランド」や「ディスクステーション」などが代表例。

オンラインゲーム
 ネットワークを介して何らかの情報連携をリアルタイムあるいは半リアルタイムで行う類のゲームの総称。ネット麻雀やMMORPGなど。

か行


カジュアルゲーム
 短い時間でさくっとプレイすることができるゲームの総称。おもにオンラインサービス上のゲームに使われるが、携帯アプリのテトリスなどもこのカジュアルゲームに属するものと考えられます。

キネティックノベル
 ジャンルとして認めて良いかが議論の余地がありますが、アドベンチャーゲームから選択肢を極力廃した、小説的な作品。小説+絵+音楽+声ということで、構造的には映画に近いとされるためこのようなジャンル名が付けられていると思われます。ビジュアルノベルと類似しますが、ビジュアルノベルは独特の構造を持つため確かにイコールではないと考えられます。

キャラクターゲーム
 映画、アニメ、漫画などの人物&キャラを使った作品の総称。広義としては世界観などを無視して、既にリリースした過去のゲームのキャラを集めて持ってきた作品なども含めます。略称は「キャラゲー」。
 メディアとタイアップして短納期で作られることも多く、そうした作品の多くは駄作となっており、「キャラゲーに名作なし」などと呼ばれる一因となっています。
 実在の人物を使ったゲームはタレントゲームと呼ばれることもありますが、こちらも広義ではキャラゲームと言えます。

ギャルゲー
 女の子と会話したり、やたら女の子が沢山出てくる作品の総称。18禁要素はありません。というか18禁系作品からエッチシーンを除外したものがギャルゲーという形で販売されることも多々あります。

クイズゲーム
 クイズを主体としたゲームの総称。それ単体ではゲームとして受けないため、他の要素を含めることが通例となっています。一時期は廃れていましたが「クイズマジックアカデミー」の登場でジャンル的に再浮上してきました。

クライムアクション
 主人公となる人物を操作し、殺人・強盗・喧嘩などの犯罪行為が行えるゲームを指します。名前にもあるとおりアクションゲーム。アクションゲーム以外でこういった事ができる作品はクライムゲームとかピカレスクゲームなどと呼ばれたりしますが、そんなに一般的ではありません。
 時々問題視されていますし、実際問題視されるべきゲームカテゴリ。代表作は「ポスタル」

さ行


サウンドノベル
 「弟切草」「かまいたちの夜」によってジャンルが確立された、アドベンチャーゲームの亜種。ビジュアルノベルとほぼ同じ。ただし傾向としてはサウンドノベルは絵そのものには重きは置かれない事とホラーゲームが多いというところに違いがあります。

サバイバルホラー
 ホラー作品を、そのホラー性を残したままゲーム化したもの。多くはアクションゲームとなりますが、AVGやRPGでもたまに存在します。

シミュレーションゲーム
 定義は文字通りシミュレーション(ある特定の状況を再現した)ゲームの総称……ということなのですが、ゲームの多くはそもそもそういった性質を持ちうるため、いろんな構造・コンセプトの作品がシミュレーションゲームと呼ばれてしまう現象が起こっています。Wikipediaの記述をベースにしますが、

ウォーシミュレーション
 戦争を題材とした思考系のゲーム。代表作は「信長の野望」など。さらに「戦略SLG」と「戦術SLG」などの下位分類があり、ゲームシステムもだいぶ異なっています。

経営・育成シミュレーション
 「松本亨の株式必勝学」など、経営・育成系を行うゲーム。

箱庭シミュレーション(ミニスケープ)
 シムシティやシムアース、A列車で行こうなど、箱庭デフォルメ的世界を舞台にした作品。

実機シミュレーションゲーム
 フライトシミュレーターや「電車でGo」などの作品。

リアルタイムストラテジー(RTS)
 ウォーシミュレーションにリアルタイム性を持たせた作品。アクションゲームや3D要素を持たせることも多い。

 などなどがあり、一緒くたには論じられないものとなっています。

シューティングゲーム(STG)
 アクションゲームの下位分類にあたり、弾などの飛び道具を用いて敵を打ち倒すゲーム。

シリアスゲーム
 エンターテインメント性ではなく、教育・医療用途(疑似体験、啓蒙、喚起)を目的としたゲーム作品。アメリカが発祥で、米国ではこれ専門の会社が沢山存在しますが、日本ではまだ1社しかないとか。
 漢字ゲームや能力ゲームなどをシリアスゲームに入れるべきかどうかは議論の余地があるところです。

スポーツゲーム
 スポーツを題材としたゲーム作品。シミュレーションかアクションゲームのどちらかを取ることが多いが、レースゲームを題材としたゲームであれば当然のようにレースゲームになる。そういう意味ではスポーツシミュレーションゲームと呼ぶのも妥当なのかもしれません。

た行


体感ゲーム
 指以外の、体を動かして操作するゲーム。古くはファミリートレーナーが該当し、近年ではWii系のソフトがこれらに該当します。

対戦格闘ゲーム
 ACTからの派生で、主に1対1でパンチやキックなど技を出し合い相手を倒すゲーム。ご存知のように「ストリートファイターII」で大ブレイクし、沢山の系列作品が登場したことから独立したジャンルとして認知されるようになりました。

脱出ゲーム
 主人公に特定の閉鎖的状況が与えられ、そこから脱出することを目的としたゲームの総称。基本的にはアドベンチャーゲームの形態を取り、多くのパズル要素を含みます。
 アドベンチャー以外にもアクションゲームやRPGとして提供される場合もあります。

テーブルゲーム
 麻雀や将棋などのボードゲームやカードゲームなどの卓上系遊戯をコンピュータゲーム化したものの総称です。

デジタルコミック
 ビジュアルノベルと類似点が多いですが、こう呼ばれる場合はゲーム性が少なく、選択肢も極力拝して、物語をぽんぽん読み薦めていくタイプの作品を示します。漫画をコンピューターゲームに持ち込んだようなものと捉えると近いと思います。

トレーディングカードゲーム
 「マジック・ザ・ギャザリング」を始祖とするトレーディングカードゲームをコンピューターゲームに持ち込んだもの。純粋なカードゲームだけでなく、ボードゲームと結びついたりRPGと結びついたりもします(「カルドセプト」「ポケットモンスター」)。
 また、ここから派生してカードゲームとはまったく関係なく、トレーディング&コレクション要素部分だけが独立して他のゲームに取り込まれたりもしています。

は行


パズルゲーム
 パズルを解いていくことを目的とするゲーム。
 アクション要素と連携する事が多く、このときはアクションパズルと呼ばれます。

パチンコゲーム
 主に実際のパチンコをエミュレーションするゲーム。

ビジュアルノベル(VN)
 アドベンチャーゲームの一種、あるいはサウンドノベルからの派生。リーフの「雫」「痕」「ToHeart」によって確立された感のあるジャンルで、サウンドノベルと違い、一枚絵やバストアップなどを多用し、ライトノベル的な雰囲気を持つアドベンチャーゲームに仕上がっています。ホラー物から恋愛物まで広く使われましたが、「画面全体に文章を表示する」という事のデメリット面が強調されて以降はやや廃れてしまいました。

美少女ゲーム(エロゲー/アダルトゲーム)
 どこかの表現に従えば、『いたいけな女の子があんなことやこんなことをされて「くふぅ」とか言わされるゲーム』だそうです。
 18禁どころかエロのない美少女ソフトというのも一部には存在しますが、ほとんどは18禁ゲームであり、多くの性的描写を含みます。傾向としては恋愛物と鬼畜物に大別されます。多くはアドベンチャー系のゲームですが、中にはRPGやSLG、ACT、PZLの形態を取るものも存在します。

ファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)
 主人公目線の3D系アクションゲームであり、銃器やナイフなどで相手を倒したりするゲーム。多くは海外産。

ブラウザゲーム
 ブラウザ上で動作するゲームの総称。

ら行


恋愛ゲーム
 男性が主人公で、一人あるいは複数の女性と恋愛し誰か一人と結ばれてENDになる類のゲーム、あるいはこの性別が逆になっているもの。多くはアドベンチャーゲーム、あるいはビジュアルノベルの形態を取っています。代表作は「同級生」「To Heart」




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