Creation College 2009
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コンピュータゲーム界MAP

コンピュータゲーム界MAP
現在のコンピュータゲーム界の状況について簡単に説明しています。
/ Update: 2009/06/06 21:09:32



コンシューマパッケージ

 昔からの一大勢力。
 最近は海外産ネットゲームの存在によって業界が少なからず崩されてきており色々と苦戦しているようです。また、商業系の中でも従来のパッケージ販売型ではなくNDS/PSP/Wiiなどを用いたダウンロードコンテンツ配信型の比重が増えてきつつあります。但し一気に加速するとショップ市場が悲鳴を上げるため、現在はダウンロード型は古い作品を主体としてお互い食い合わないように様子を見ているようです。

ギャルゲー/萌えミックス

 アダルトゲームから横滑りして一般向となり、すっかり市民権は獲得しています。当初は恋愛モノだらけの印象がありましたが、最近は更にコンシューマの本格ゲームとの再融合が行われ、萌え系好きな客層を念頭に置いたライトゲームという形でも定着しています。(サモンナイトやアトリエシリーズ等がそういう傾向)

アダルトゲーム

 コンシューマの裏側で常に一大勢力を築く市場です。
 いろんなコンセプトのゲームが出てはいますが、大別すれば恋愛&萌え系と鬼畜系となるでしょうか。
 コンシューマ作品と共存関係にある、というより、コンシューマ作品の源流になっていることもしばしあります。

陵辱物規制について
 09年06月、アダルトゲームの9割の販売審査を行っているソフ倫が外国の団体からの突き上げなどにより、鬼畜系の一分野と言える「陵辱物」の製作・販売を禁じる決定を行いました。これにより業界は少なからぬ影響を受けるほか、そういった作品は同人の方に移動していくことが考えられます。

同人・アダルト

 ここで定義する「同人」は、即売会やネットショップを使い作品を有償頒布する個人あるいは同人サークルの意味です。
 同人系コンピュータ作品の9割は現在このアダルト物で締められています。但しそのうち半数は単なるCG集と見られ、厳密にはゲームのカテゴリには入りませんが。残りは、オリジナルあるいは二次創作系のアドベンチャーゲーム系の作品がほとんどを締め、それ以外のジャンルの作品は少数です。
 基本的によく売れる、というか下手をすると会社の出している市販パッケージよりも儲かることもあり、営利目的でやっているチームが多数存在します。

同人・一般

 アダルトでない同人ソフト分野は、昔はそれなりに活発でしたが、インターネット普及以後はネットベースで無料公開するチームが多数出てくるようになり、勢力は少なくなっています。
 現在目立つのは、DTM系サークル(二次系アレンジや耳コピ物が多い)と、二次創作系のゲームを作っているサークルさんです。
 オリジナル系もそこそこあります。

個人系創作

 ここで定義する「個人系」とは一人の意ではなく、作品を無料あるいはそれに近い対価で頒布する活動を意味します。
 二次創作物もありますが、同人・一般と比べるとオリジナル物の比率が圧倒的に高くなるのが特徴的です。また、ゲームジャンルについても、同人はアドベンチャーが8割を占めますが、こちらは実に多彩です。
 本格的な作品を作りたい人たちから、とりあえず勉強目的で作る人などいろいろいます。ここを基点として時計回りに(個人系→同人→同人アダルト→市販)成り上がりを考える人たちもそこそこいると思います。
 RPGツクールを主体とした、エンターブレインのツクールシリーズ系の作品がそれなりに幅を利かせています。

ネットゲーム(MMOほか)

 他のほとんどは国内で作られ国内で消費されている作品ですが、ネットゲーム、狭義ではMMOだけはその多くは韓国・米国産で現在も一定以上の支持を獲得しています。完全に出遅れた形の日本も巻き返しを図りいくつかのネットゲームをリリースしてはいます……が、海外物の攻勢を弾き返すことは全然出来ていません。
 ネットゲームは「月額課金型」と基本プレイ無料の「アイテム・サービス課金型」に分かれています。根本的にプレイヤー数が増えないと楽しめない面の強いジャンルであるがゆえに、まずはプレイヤー数獲得のため後者型を取るところが多いです。
 コンシューマ系と激しくプレイヤーの奪い合いをしている格好ではありますが、寧ろネットゲーム自体のシェアの奪い合いは輪をかけて熾烈で、よほどうまく参入していかないと赤字で撤退……というところが多々あるようです。

女性向ゲーム・BL

 女性が作るゲームの中で、BoysLove要素の強いものがこのセグメントとなります。
 一般に「やおい」と呼ばれるものが該当しますが、BLが全て男性同士の性行為を描いたものであるというのは誤解でして、男性キャラグループがわいわいやってる姿を描く健全な物語も多く存在しますし、ギャルゲーの対極的に、性行為などは描かないもののドキドキする程度の「ボーイズゲー」的なものまで色々あります。
 かつてはこの分野は同人誌のみでしたが、ここ5年で相当、同人ソフト分野への勢力拡大を果たしました。市販パッケージ系もありますが、こちらはまだ隅っこにこっそり陳列される程度です。
 なお、女性キャラを操作して男性キャラとの恋愛を楽しむ種のゲームは「乙女ゲーム」と呼ばれています。乙女ゲームとBLは相容れない部分もありますが、混ざっている部分もあり扱いが難しいところです。

補足

 ほか、パソコンユーザ対象の一般向パッケージゲームもごく少数ありますが、基本はマニアご用達の洋ゲーです(FPSかSLGがほとんど)。



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