Wall-Collection

Wall-Collection

 マジックにおける「壁」は、その非生物的性質のせいで現在では「防衛」というキーワード能力を持ったクリーチャーに移行してしまいました。基本セットにおいては第9版からこの変更が反映されています。
 ここではそんな過去の「Creature- Wall」とされた壁たちを全て紹介していこうと思います。

Ageless Sentinels [3]

Ageless Sentinels(3W Creature-Wall:4/4):Rare[SC]
Flying
Ageless SentinelがブロックしたクリーチャーのタイプはGiant Birdになる。
 白に多い、飛行を持った壁。クリーチャータイプ変更能力はこれ単独では意味はほぼ無いようなもの。かつての≪Wall of Swords/剣の壁≫の亜種。

Alabaster Wall [2]

Alabaster Wall(2W Creature-Wall:0/4):Common[MM]
T:このターン、対象のプレイヤーかクリーチャーに次に与えられるダメージを1点軽減する。
 サマイト能力持ちの壁。召還酔いさえ解ければ、0/5プラスαの能力ということになる。相手側からすると少し煩く感じる壁であるが、とはいえその程度の存在であることも確か。

Angelic Wall [3]

Angelic Wall(1W Creature-Wall:0/4):Common[OD]
Flying
 2マナと軽く、それでいて序盤のアタッカーを確実に止める存在。剣の壁のように相手を撃退するパワーこそ無いものの、やはり軽いというのは魅力的である。

Battle Rampart [2]

Battle Rampart(2R Creature-Wall:1/3):Common[MM]
T:対象のクリーチャーは速攻を得る。
 1ターンにクリーチャーを複数出すことはあまり無いため、多くの場合はこれ1枚あるだけで、自分のクリーチャーは全て速攻で殴れるようになると言って良い。そういう意味での性能は悪くはないのだが、発動が最短4ターン目であることと、3マナもかけて1/3の壁という基本性能の悪さからあまり使われなかった。

Blistering Barrier [2]

Blistering Barrier(2R Creatre-Wall:5/2):Common[MG]
 赤らしい、パワー偏重の壁。Blastodermですら相打ちにできるのは強いとはいえ、ウィニーと相打ちになるわ火力一枚で除去されるのに3マナというのは使い勝手が悪い。相打ち前提なら1マナのCinder Wallのほうがやはり圧倒的に使いやすいと言える。

Carnivorous Plant [2]

Carnivorous Plant(3G Creatre-Wall:4/5):Common[4th]
 攻撃できないアーナム・ジン。防御性能はマナコスト相当だがアーナム・ジンを採用すればいいだけの話であり、したがって活躍の出番は殆ど無かった。しかしながらリミテッドではこれ1枚で複数のクリーチャーは立ち往生することになる厄介な壁。
 4版の初心者は壁のルールを知らず、普通に攻撃させていた微笑ましい光景がよく見られた。

Carrion Wall [2]

Carrion Wall(1BB Creatre-Wall:3/2):Common[NE,8th]
1B:Renegerate
 黒らしく再生する壁。タフネス2というのは、側面攻撃だけで死なないよう配慮されたのだろう。その点では≪Drudge Skeletons/蠢く骸骨≫より確かに防御用途では実用的と言えるのかもしれないが、再生コストの問題も含めて出したターンに焼かれることも多かった。

Cemetary Gate [3]

Cemetary Gate(2B Creatre-Wall:0/5):Common[HL]
Protection from Black
 対黒の壁。タフネス的には壁の性能を充分に満たしている。そもそも黒だからTerrorでは落ちなかったが、≪Ihsan Shade/イーサンの影≫を止め、≪Paralyze/麻痺≫を無視でき、多少活躍の場があったようだ。基本的にタフネスの高い黒の壁というのは除去手段が少なく重宝される。

Cinder Wall [3]

Cinder Wall(R Creatre-Wall:3/3):Common[WL, 8th]
これがクリーチャーをブロックした場合、戦闘終了時にCinder Wallは破壊される。
 一度しかブロックできない代わりに1マナ3/3の高P/T値を持つ壁。1/1や1/2クリーチャー相手は逆に止めたくなくなる。
 Animate Wall系で攻撃に参加させることができるようになれば、Kird Apeもびっくりの中堅クリーチャーに変身する。

Crenellated Wall [3]

Crenellated Wall(4 Creatre-Wall:0/4):Uncommon[MM]
T: 対象のクリーチャーはターン終了時まで+0/+4の修正を受ける。
 自身を0/8にしても良し、他のクリーチャーを強化しても良し。防御性能ではなかなか評価できる壁。但し場に出て活躍を始めるまでに遅く、4マナ圏となると壁の入る余地は正直薄かった。

Crude Rampart [2]

Crude Rampart(3W Creatre-Wall:4/5):Uncommon[ON]
Morph-4W
 変異を持つことで、3マナ2/2でも、4マナ4/5でもいけますよという壁。変異コストが重すぎるのはネック。だいたいにして同じエキスパンションに、変異コスト2WWで4/5飛行&魂の絆付きの化け物Exalted Angelがいたわけで、構築で出番があるはずがない。

Dark Maze [2]

Dark Maze(4U Creatre-Wall:4/5):Common[5,HL]
0: このターンDark Mazeは攻撃に参加できる。ターン終了時にゲームから取り除く。
 一度だけ攻撃できる壁。そうはいっても回避能力があるわけでもなくコストも少々重い。このマナ域には≪大氣の精霊/Air Elemental≫がいるため出番は無い。

Drift of the Dead [3]

Drift of the Dead(3B Creatre-Wall:*/*):Uncommon[IA]
このクリーチャーのパワー/タフネスは、あなたのコントロールする雪かぶり土地の数に等しい。
 これを入れる以上は雪かぶり土地だらけになると思われるため、後半に出るとえらい硬い壁になる。中途半端なデッキだと役立たずに。

Floodgate [3]

Floodgate(3U Creatre-Wall:0/5):Uncommon[MG]
FloodGateは飛行状態を得たとき、これを生贄に捧げる。
FloodGateが場から墓地に置かれた時、飛行を持っていない全てのクリーチャーに、あなたのコントロールする島の半分(切捨て)のダメージを与える。
 なるほど水門のイメージっぽいカード。倒してもダメージをばら撒くので少し厄介。使うほうからすれば何らかの手段でこれに飛行状態をつけて能動的に発動できるようにしておきたいところ。
 自分の方も地上のウィニーやシステムクリーチャーを入れにくくなるのでデッキの組み方に気をつける必要があった。

Flowstone Wall [2]

Flowstone Wall(2R Creatre-Wall:0/6):Common[NE]
R:これはターン終了時まで+1/-1の修正を受ける。
 流動石能力を持った壁。必要なら2/4などとパンプアップできるとはいえ、タフネスのマイナス修正を考えると少し性能的に物足りない感がある。

Fog Bank [3]

Fog Bank(1U Creatre-Wall:0/2):Uncommon[UZ]
Flying
Fog Bankの与える、または受ける戦闘ダメージは全て軽減される。
 わずか2マナで、飛行クリーチャーも含めて1体の攻撃をシャットアウトする強い壁。タフネスも2でありティムで落ちないのも魅力的。Ornithopterに≪ガス化/Gaseous Form≫が付いたようなもので、コストからしてもかなり良いパフォーマンス。少なくともWall of Vaporsが貧弱に見えてくる。
 もっとも火力であっさり落ちることを考えると、≪大気の壁/Wall of Air≫のほうが総合的に信頼できるかもしれない。