T.G.Inf:: 鷹月ぐみな情報局 2014
クリエイター活動再開準備中

DQ6解析的プレイレポート

 ドラゴンクエストVI〜幻の大地〜(DS版)のプレイレポートみたいなものです。

 なお、鷹月ぐみなは過去にSFC版を2度プレイしており、ストーリーはおぼろげながら把握しています。
 ゲームプレイはゆっくりまったり進めることにし、攻略サイトは必要が発生したときのみ参照します。「解析的プレイレポート」と題しているのは、通常のプレイレポートのスタイルを取りながら、DQ6の作品を構造的、背景的に解析してみようという狙いがあるためです。その目的上、ネタバレが登場しえます。ネタバレの類を見たくないのであれば、他のページに移動してください。というか、他のどのサイトにも存在しないレベルのネタバレになるはずです。

 3ヶ月以内にはプレイ完了したいと思いますが更新頻度は不定です。


Last Update: 2010/02/15 23:51:23


プレイレポートステータス:2%


2010/02/11 - プレイ開始
プロローグ→ライフコッド→マルシェ→大穴→トルッカ
 プロローグの演出は色々とDQらしくなく格好良い。「ムドーの城へ行く」のBGMは映画を彷彿とさせる。ほどなく魔王に秒殺され、そして主人公はライフコッドで目が覚める。夢だったのか? このあたりの流れも実に今までのDQらしくない。

 DQにおいて常に留意すべき事がひとつあって、「DQにおける固有名詞には意味があることが多い」。単なるフレーバーの時もあるけれど、少なくともテキトーに付けられることは案外少ない。
 特にキャラの名前は注目する必要がある。DQ4を思い出してみると良い、ライアンは雄雄しき戦士のイメージの象徴であるがゆえ、「ライオン→ライアン」。アリーナは闘技場(Arena)まんまだ。クリフト(Chri-ft)はキリスト(Chri-st)のもじり。ブライは老人の意から来ているか、はたまたヘブライからのもじりか。マーニャは女魔法使い(Mag-na)の意だし、ミネア(Mine-a)は女神ミネルバ(Mine-r-va)のもじり。「ミネルバの館」とか「ミネルヴァのふくろう」なんて使われ方をしているとおり、占い師にはもってこいの名前と言える。ここで止めておくが、DQにおける名前は本当に意図がある。あまりこの点に着目されたことがない。「ターニア」「ムドー」「ライフコッド」の名前もこうした意味で捉えることができるが、この点については後に触れたいと思う。

 で、ライフコッドを出て山のミニダンジョンを抜けて街へ。オニオーンのダメージが案外痛いので、この周囲でまったりと強化。気がつけばLv10になる。DQ3あたりと比べてサクサク感が高いわぁ。
 その後で冠職人を探しに西へ行き大穴に落ちることに。どっかの地上に落ちたわけだけど、DS版はワールドマップが見えるせいで、早くも「二つの別の世界」の存在が明らかになってしまう。これはファンタジーの演出上、正直あまりよろしくなく、ユーザを混乱させるオリジナル版のほうが優れていたように感じる。
 ともあれ、穴から落ちた世界の主人公にはモヤが掛かっており、人から姿を見られない。DQ5での幼年期におけるベラが似たような状況だったわけだが、主人公自身がそういう存在になってしまうというのはDQ史上はじめての展開であり、プロローグの「夢」と合わせて強烈な謎を提示している。

 導入的には、「別の大地」の存在を示唆した程度で、さっさと元の世界に帰らせるようになっている。「夢見る井戸」という名前が実に面白い。「夢見」はこのゲームにおいてきちんと意味があるし、「井戸」を介して別の世界へ移動する、というギミックも留意すべきところ。DQ5において、妖精界との行き来が不思議なハシゴだったっけか? 民俗学的に言えば、井戸は地下=黄泉=あの世への入口であり、梯子も天上=死後の国への行き来する手段である。夢どうこうは現時点ではさておき、「魔法昔話における遠い国(=死の国)への渡り」の仕掛けが認められる。

 ともあれここまでは超一本道であり、ゲームプレイ的、システム的には特記すべきことはなかった。まあ、盗賊の鍵だけ買っておくと後々面倒がなくていいですよ、ということくらいか。明日以降、不思議な冒険に本格的に入っていくことにする。

 それにしても、プロローグからの「ムドーの城へ向かう」〜「木漏れ日の中へ」のBGMは絶品だと思う。

2010/02/12 - 出立
ライフコッド→レイドック→試練の塔→レイドック→あばれ馬捕獲
 ライフコッドに帰還し、山の精霊の祭りが催される。
 精霊の冠をささげた後に時が止まり、精霊が現れて主人公に「闇が近づいてきている。あなたは特別な運命を持つ者。あと少しで倒せたはずの魔王のまやかしをうちやぶる方法を考えなさい」などと告げる。プロローグのそれは夢では無かったということ。
 このお告げによって、主人公は村からの出立を許されることになる。
 なお、ランドがターニアに告白(求婚)したが振られるエピソードも面白い。振ったという事実だけでなく「私は自分のことも世界の事も分からない」と妹のターニアが言うところ。妹はどうやら何か感じていることがあるらしい。
 また、主人公が穴から落ちた世界が「幻の大地」(=サブタイトル)と呼ばれる所だという情報が入る。攻略サイトや攻略本では「上の世界」「下の世界」と呼ぶ慣習があるようなので、私もその呼称を使っていくことにする。

 レイドック城へ。ブーメランが売っていたので即購入。グループ武器はバランスブレイカーであり、正直無くした方がいいと思っているのだが。
 さて、主人公も含めて住民たちは夜になったら寝ているのにレイドック王は「24時間まったく眠らない」そうだ。そんな王は今まで何度もムドーに挑戦しているがことごとく取り逃している。これは明らかに何らかの秘密に関わっているが現時点では謎を解き明かすことはできない。
 城に入るためになぜか兵士になるための試練を受けることになる。このあたりはお約束すぎるが……そうそう、この試練を出しているのはソルディという名の兵士長。この名は単にSoldier(兵士)からのもじりでありそれ以上の意味は無いように見える。しかしもう少し裏がある事が後々明らかになる。

 試練そのものは3回目のプレイなので余裕だった。余計な事をせずに現地直行。「後ろを見てみろ?」昔これに引っかかったんだよねえ……。そしてイベント戦闘の相手にはルカニが基本。3択クイズは有名な真偽レトリックのシンプルなもの。かくして無事に兵士となり、ハッサンと合流。ようやく仲間が入り、DS版のウリである会話モードでのフレーバー集めという楽しくもだるい作業が始まるのだった。





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