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SelfNote200605

SelfNote:2006/05

最新のセルフノート

2006/5


2005/5/19(金) - DiGRA JAPAN設立総会

 この日、東京大学でDiGRA JAPAN(日本デジタルゲーム学会)の設立総会なるものがありまして、こっそりと参加してきました。東京大学の構内に入ったのは生まれて初めてでした(〜´-`)〜

 要は文字通りコンピュータゲームを研究する学会です。実は4月に既に設立完了しており、その時にしっかりした形の総会ができなかった為に、お披露目もかねての記念講演会っぽくこの日の総会を開催したという流れのようでした。このDiGRAの会長は東大教授の馬場章氏。森教授のゲーム脳論をたわごとだと切り捨てたりとかでそれなりに有名な方ですね。DiGRAの設立趣旨云々は、ウェブサイトがありますのでそちら各人参照ください→http://www.digrajapan.org/index.html

 私はこの日、ここの正会員になる為に総会に参加したわけではなく(どうするかは検討中)、この学会の性質や方向性がどんなものなのかを確認するために出かけてきたのでした。私はアカデミックな身分ではありませんでしたが、かねてよりゲームの研究や分析に興味があるとともにその必要性を感じ、Creation Collegeという形で1997年からそうした活動を行ってきた身です。1997年といえば、このDiGRAの源流のひとつでもある、立命館大学の「ゲーム・アーカイブ・プロジェクト」の発足とも同期とも言えます。私以前にもそうした活動を行っていた個人、団体(同人含む)もいくつか存在しますが、ともあれこうした学会の先駆け的活動をしていたわけです。そういうわけで、こうした動きは私としても非常に興味があるわけなのですね。
 ゲーム学会と言えば、2002年に大阪電気通信大学が同名の学会(通称GAS)を既に設立しています。DiGRAはこれとは別個の学会となります。GASは非常に普通の学術的な学会として細々としている感がありますが、このDiGRAは、可能なら日本全体のゲーム製作関連の研究を繋ぐハブ的存在にしていきたい、という大胆な企てがあるようです。さらにこのDiGRA JAPANは、既に存在している国際的なデジタルゲーム学会DiGRAの日本における下部組織的位置づけになるようで、そういうワールドワイドな学会ができることはひとつ歓迎して良いかと思います。
 ただまあ正直、今日の時点では多少なりの各分野の専門家を集めて庭を用意したというだけで、実のところ空っぽ状態のようでした。具体的な研究は、彼らおよび正会員に今後なっていく人達それぞれが進めていくものであり、大地に喩えるなら草花の種を植えるのもこれからと言った状態のようでした。まあ設立趣旨にもありましたが、アメリカではゲーム研究が進んでいるのに対して日本は完全に遅れを取っており、そういった研究分野で追いつくためにこういう学会が必要だからこそ立ち上げた、というわけですから色々手探りになるのは仕方が無いと言えますが、将来性については今日の時点では計りきれない面がありました。

 あと、この学会のゲーム研究は具体的にどういう範囲で行っていくのかという話。
 馬場氏は、ゲームとは何かというプリミティブな問題からも考えていかないと、という必要性こそ挙げるものの、元のDiGRAの性質に歩調を合わせるように、基本的にはコンピュータゲームに限定し、それも最先端のものを中心に、技術面および社会学的側面から研究していくということでした。ゲームを包括的に研究するにはあまりにも巨大になってしまった感があり仕方が無いのですが、ひょっとしたら、ある大事な前提を見ずに、その先から研究を開始していく可能性があるように私には思えました。あと、ゲームにおけるストーリーについては研究対象から除外されそうな流れです。
 ま、向こう1年くらいは試運転になるんじゃないでしょうか。学会というものは漸進的に、しかし着実に研究を積み上げていくところですからそれでいいのだと思います。逆に、産業界の人間は漸進的なんて悠長にしていられないわけですが、そのあたりの関係で産業界と連携がうまくとれるのかどうか。というか取らなくちゃいけないわけですが、そのあたりの調整がまだ何も決まっていないようなのでした。

 でも、産業界の人間も、こういう学会は必要だと思っているようで、この日の総会に結構来てた感じですね。SQUARE&ENIXとかバンダイとかその他もろもろ。

 まだ色々書けることもありますが、ひとまずこのへんにて。

2006/5/10(水) - 今日もディセンションな話題

 今日もMTGな話題。MTG関連のページがあるんだからそっちでやるのもアリなんですが、向こうで延々話題続けるほどのネタもなさそうなのでこちらで(・・;

 ぼちぼち評価も出てきて、単体カードの価格もくっきりとしてきました。
 3枚のショックランドが高いのは言わずもがな。あれは別格として、次に高いのは≪虚空粘/Voidslime≫。コントロールデッキな人達がこぞって買い求めてる姿が容易に想像できます。≪呪文嵌め/Spell Snare≫とか面白いカウンターも出てきたとはいえ、やっぱりみんな欲しいのは確定カウンターなんだなあと。

Voidslime(GUU Instant):Rare
対象の呪文か、トリガー型能力か、起動型能力をカウンターする(マナ能力は対象に取れない)

 ≪対抗呪文/Counterspell≫に≪もみ消し/Stifle≫がくっついたカード。もみ消しの効果分が強力、というよりもスタンダード落ちした対抗呪文の代用カードという意味での需要なんですよね。青緑なら100%の確率で4枚挿しされるべきカード。
 個人的にはコモンの≪棄却/Overrule≫とか、かなりいい味出してるなとは思うんですが、やっぱり白1マナ重い分だけカウンターカードとしては致命的なんでしょうね。この点、Power Sinkの変形として成功した≪中略/Syncopate≫の代役にはなれないんだろうなと。棄却はライフ回復能力があり、たとえカウンターされても回復ができるわけで面白そうなんですが、≪吸収/Absorb≫と比べるとかなり悲しくなってきますね。

 ディセンションのトップレアは(ショックランドを除けば)何? という質問になるとどうなんでしょうね。まだそこまでは評価が定まってないようで様子見ですか。
 ラヴニカブロック全体的にかなりやばいクリーチャーがゾロゾロいるのですが、なんかこのブロックは≪化膿/Putrefy≫に≪屈辱/Mortify≫に≪破壊の宴/Wrecking Ball≫と、終止系列のカードが勢ぞろいで狙い打ちから生き残るのも至難の業。こうなると、回避能力と同時に自己防衛能力を持つ≪シミックの空呑み/Simic Sky Swallower≫、≪風を裂くもの/Windreaver≫、≪潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant≫あたりがピックアップされますが、コストの重さとかどこか弱点抱えてるのですよね。
 なんかまぁ結局、虚空粘に≪悪魔火/Demonfire≫あたりが順当にトップレアと呼ばれて終わりになりそうな予感が(・・;

2006/5/6(土) 分割カード

 MTGな話題の続き。せっかく新エキスパンションの発売直後だしね。
 今回のディセンションは、Invasion/Apocalypse以来久々に分割カードが復活しています。最初見たときはWotCもとうとうギャグに走ったかとか思ったんですが、サイクル落ちまで重宝しましたねえ…Fire/IceとかFire/Iceとか。(ブロック構築ではSpite/MaliceとかOrder/Chaosも使ったけどね)
 今回の分割カードは両方とも多色だったりしてちょっと使いにくくはなっているものの、相変わらず片方だけで十分強いだろとか突っ込めます。少しだけ見てみることにします。

Crime+Punishment(3WB/XBG Sorcery): Rare
[3WB]: いずれかの対戦相手の墓地にあるクリーチャー・カード1枚かエンチャント・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロールの下で場に出す。
[XBG]: 点数で見たマナ・コストがXである、各アーティファクトと各クリーチャーと各エンチャントを破壊する。

 効果の強力さを指摘するまえに、こっそりネタカードであるところを指摘したい。
 前者はAshen Powderの派生。
 後者はPowder Kegのソーサリー版。つまりPowderネタで固めてきたようですね。
 ともあれ。後者が激しく強い。まあ、除去性能でいえばVoidやPernicious Deedのほうが良いのは確かなんですけれどね、5マナ以上のカードになるとこれでは除去できる気がしませんし。裏を返せばそれ以外への万能対策かつ複数除去。これで除去れないカードは他で除去すればいいし、必要ならCrimeの能力で自分のものにしちゃってもいいですし。

Hit+Run (1BR/3RG Instant): Uncommon
[1BR]: プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、アーティファクト1つかクリーチャー1体を生け贄に捧げる。打撃はそのプレイヤーに、そのパーマネントの点数で見たマナ・コストに等しい値のダメージを与える。
[3RG]: あなたがコントロールする攻撃クリーチャーは、ターン終了時まで、他の攻撃クリーチャー1体につき+1/+0の修整を受ける。

 前者はDiabolic Edictの派生。さらに狙い撃ちしにくくなって弱体化してる面もありますが火力付き。そう考えると1枚のカードとしてのパフォーマンスは悪くないですね。
 後者は重いTrumpet Blast? ただ、ダメージ合計で考えると3体なら+6、4体なら+12、5体なら+20と有り得ないレベルに。前のターンにトークン生んで万歳突撃するだけで勝てる気がするわけでエンドカード級ですねえ(・・;

Odds+Ends (UR/3RW Instant): Rare
[UR]: コインを投げる。表なら対象のインスタントかソーサリー呪文をカウンターする。裏ならばその呪文をコピーし、コピーされた呪文の対象をあなたが決める。
[3RW]: 対象のプレイヤーは、攻撃に参加しているクリーチャーを2体生贄に捧げる。

 前者は面白い呪文。カウンターできるなら普通に優良呪文。裏の場合、対象の呪文そのものの効果は防げないところに注意、但し呪文の複製による応報攻撃ができる。それを選べないため信頼性には欠けるものの、呪文として十分実用範囲。
 後者はおまけ呪文か。効果はいいけどこれを発揮できる局面はかなり少なく、この局面以外においてはURのほうの効果を使うよねって感じ。

 この他、Pure/SimpleとかSuppy/Demandとか、それなりに働きが期待できる分割カードもあり、しばらく賑わわせてくれそうですね。

2006/5/5(金) 一覧で十分?

 この日、ラヴニカ・ブロックの3rd Expansion: DISSENSION が発売となったこともあり、秋葉原に行ってきました。まあ、もはや身内に遊ぶ相手が居ない状況なので、箱買いなどはしなくなってしまいましたけれど。
 FAT PACKが発売されていたのでそっちを買いました。ブースターパックを普通に買うより割高なんですが、何か色々おまけが付いてきます。というかブックレットには全カードの画像が付いていまして、絵に価値を見出してる私のような人にはこれだけで満足してしまったり(^^;
 せっかくなので、今回のエキスパンションから3枚だけチョイス。

Mistral Charger (1W Creature-Pegasus:2/1):Common
Flying

 +1マナで空を飛ぶようになったサバンナ・ライオン。2マナで1/2飛行は今までも多かったのですが、2/1飛行は破格。リミテッドでの優良クリーチャーの筆頭格。

Grand Arbiter Augustin IV (2WU Legend Creature:2/3):Rare
あなたがプレイする白の呪文は(1)だけ少なくなる。
あなたがプレイする青の呪文は(1)だけ少なくなる。
対戦相手がプレイする呪文のコストは(1)余分に必要になる。

 Nether Voidとは違って致命的なカードでは決してないのですが、これを除去れないと
それだけで勝てる気がしなくなるくらいアドバンテージが付いてしまいそう。これ単体が重いことで、メダリオンほどの隆盛に到る事はないでしょうけれど。

Avatar of Discord ([B/R][B/R][B/R] Creature:5/3):Rare
Flying
これが場に出るときにカードを2枚捨てない限りこれを生贄に捧げる。

 脅威の3マナ5/3飛行。しかも色拘束が異常に軽い。
 2枚のディスカードによるマイナスアドバンテージは相当なもの。しかしこのブロックには手札0で威力を発揮するHellbentというメカニズムがあり、必ずしも不利にはならなかったり。コストとパワー的にPhyrexian Negatorを彷彿とさせますね。
 むしろエターナル系でやばいカードなんですが(Ritualはともかく、Lotusから余裕で出てくる)、だからこそタフネス3というあたりにバランスの妙を感じます。

 とかとか。
 ここまでのセルフノートと話題がだいぶ変わりましたが、別に創作専用というわけではなくて、本来ここは全方位の話題を取り上げる不定期日記なのでした。生活雑記(軽い話題)と社会ニュース批評のみ、はてな側でやることにしていますが。



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