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SelfNote2009-080910




2009/10


2009/10/14(水)


IT: ネ ッ ト ブ ッ ク 終 了 の お 知 ら せ
「日本のPC、高すぎます」──これでどうだ、エイサーの5万円台「Aspire Timeline」新シリーズ
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0910/13/news111.html

 既に海外では投入されていたものの、日本市場へは様子見となっていたTimelineシリーズの11.6型モデル「AS1410」がWindows7と共に登場となりました。ここ数日間で、SONYや東芝、富士通などからWin7モデルの発表が相次いでいますが、この11.6型Timelineはそれらの話題を吹き飛ばすことができるだけの凄いPCです。
 実勢は¥55000〜¥57000と、現在のネットブックより1〜2万高いと言えば高いですが、それに見合うだけのスペックを持っています。

【OS】Windows 7 Premium
【CPU】Celeron SU2300 (DualCore / 1.2GHz / TDP:10W)
【RAM】2GB (最大4GB)
【HDD】250GB
【M/B】GS45 (4500MHD)
【画面】11.6インチワイド(LED液晶) 1366x768

【価格】¥55000〜¥57000
【その他】6セルバッテリー(7時間駆動)/ 1.4kg

 CPU性能はAtomの比ではありません。「なんだCeleronか」と一瞬考えてしまいそうですが、SU2300はCeleron723のデュアルコア版と言うべきもので、一昔前のハイスペックCULVであるCore2Duo U7600(1.2GHz) にほぼ近い性能を誇ります。
 U7600を積んだ11.6型のノートPCと言えば、登場時20万円した、VAIO Type-T(TZ)が有名でしょうか。どことなくそれを意識させるこのTimeline AS1410は半額どころか6万円以下。これは衝撃的なことであり、ネットブックの存在を揺るがすほどのものです。

 なおこの衝撃的なノートPCは10月22日に発売ではありますが、実は既に先行して日本市場に投入されていました。9月20日あたりにGatewayブランドで、「EC1400-31K」というモデルで発売済です(但しVista Home Premium)。日本では上新電機とケーズデンキでのみ発売というあまりにもこっそりモードだったために知る人しか知っていなかったようです。


 これは先日こっそり購入していた、EC1400-31Kのキーボード写真。標準的なVAIO系配列かな。Aspire One 751と同じ、キートップがペラペラなところに違和感がありますが、案外使ってみると打ちやすい。ただ、カーソルが若干小さいのが難点かな?
 ベンチマークも紹介しておきます。(※Vista OSでのベンチマークです


▲HDBench。DirectDrawの値が劣悪な他はそこそこ優良な値です。


▲CrystalMark。こちらもグラフィック系はやや不満の残る値か。


▲Windows エクスペリエンスインデックス。4500MHDはVista向きにチューンされている感じのあるオンボードグラフィックチップということで、MIN3.2〜MAX4.7と優良なスコアを出しています。

 他のPCとの比較も併せてどうぞ。(↓)

-★EC1400-31KXPS M1210TypeT TZ90NShp tx2005MSI Wind U100
CPUCeleron SU2300
(2core 1.2G)
Core2Duo T7200
(2core 2.0G)
Core2Duo U7600
(2core 1.2G)
Turion64X2 TL-60
(2core 2.0G)
Atom N270
(1coreHT 1.6G)
HDBench5574169342450547323433214
CrystalMark4110380314424305925026705

 標準電圧系のXPS M1210やtx2005が数値的に優れるのは当たり前として(XPSはそもそも外部GPU)、低電圧系の仲間である当時のハイスペックノートTZ90NSと同等以上、Atom機のU100と比べて圧勝している点に注目ください。これだけの性能のPCが6万以下で買えてしまうのは本当に凄い。ちなみに最近、11.6型CULVノートが他社からも発表されましたが、こちらはお値段8万〜11万みたいです。現状では11型以下の(安価)モバイルノートにおける最高の選択肢であると断言できます。このキラーマシンの登場により、現状のネットブックはもう、そのほとんどが中途半端なものとなってしまいました。もちろん、重量やファンレスなどの観点において、いくつかのネットブックはその特色でまだ勝負できる面はありますが……よくある標準的なネットブックは、来年初頭のN450モデルが登場するまでは正直お薦めしません。

2009/09


2009/09/22(火)


IT: 最近のPC事情
 体調が何であれ、このシルバーウィークは久しぶりに身体を休めることができました。ありがたや。
 さて、PC系については日記の更新こそ滞らせていましたが、情報のチェックは日夜欠かしていませんでした。書きたいことは色々あるのですが、とりあえず思いつくままにいくつか。

ネットブック第2世代マークIV
 すっかり呼び名も定着したネットブックですが、昨年秋冬に比べると今年の展開はおとなしめ。注目すべきは次世代AtomであるAtom N450ですが、登場はもう少々後の話。
 スペックがほとんど横並びとなると、購入のポイントは見た目や値段、安心感ということになります。かくして日本市場のネットブックは東芝のUXシリーズがよく売れたというわけですが、やはり1024x600しか表示できない、または高解像度でもグラフィック性能の低いAtom Z系などは不満の残る機器であり、Win7やN450への移行を控えるこの過渡期において、これらの欠点をギリギリ凌いだモデルがいくつか登場しています。私が「第2世代マークIVモデル」と呼んでいるのがそれにあたります。ポイントは「AtomN系であり高解像度でありつつULCPCである」ということ。hp 2140系は早くからAtomN+高解像度で展開しましたが、あちらはULCPCではないためお値段も¥25000以上違うので除外。

機種名CPU液晶プラス特徴お値段(ポイント分減算)
SONY VAIO WAtom N28010.1-1366x768-¥44000
Lenovo IdeaPad S10-2Atom N27010.1-1280x720-\42000
GIGABYTE M912XAtom N2808.9-1280x768タッチパネル生産終了
GIGABYTE M1028XAtom N28010.1-1366x768-¥64800
KOHJINSHA EXAtom N27011.6-1366x768DVDドライブ有¥64800

 というわけで現状ではこの5機種が該当します。以下簡単にインプレを。ちなみに原則的にメモリ1GB、HDDは160GBだと思ってください。(M912XのHDは違ったかも)

VAIO W:1024x600では不満のある人に対してのアピールに成功。お値段の割に基本性能は悪くない。キーボードは押しやすい部類、ですがType-P系の流用であり、10.1インチ系キーボードとしては若干不満が残ります。端子の配置に少々難あり。液晶については、VAIO Type-Tユーザが「11.1で1366x768は細かさ的にギリギリ!」と思っているのに10.1インチで1366x768をやってしまったため、若干細かさが気になるレベルです。もちろんType-Pあたりに比べれば十分マシです。静音性も良好であり発熱も低く抑えられており不満は少なめです。

IdeaPad S10-2:VAIO Wより後に出たにしてはコストの問題なのかN270であり、処理速度にはやや不満が残る。高解像度の中でも珍しく1280x720という変則的な長さですが、筆者の眼からすればこのドットピッチが最適であり好評価。キーボードは許容範囲ですが、左右に無駄な領域がある分キーピッチが一部変則的となっておりやや気になります。筐体的には一番薄いのですが、バッテリが下にでっぱる6セルを採用しているため薄さのメリットが消えています。しかし6セルであることは外出先での活用に適していると言えます。静音性は許容範囲程度。コストパフォーマンス的には優良な一品と思われます。左下がCtrlなら尚良かったのですが…。
 IBM-Lenovo系ということでメモリ等内部パーツへのアクセスの容易性はプラス評価。

GIGABYTE M912X:去年のネットブック全盛期にひっそり売られていた、N270+高解像度という組み合わせ。当時のULCPC制限に引っかかったはずなのですが、何らかの癒着があったのか販売が許可されたという変り種でした。しかし他のネットブックに比べて値段が高かったことと、キーボードの出来があまり良くなかった(EeePC901系程度)ため、あまり売れなかったと見られます。

GIGABYTE M1028X:現行の10.1インチネットブックの良い所を全て兼ね備えたまま高解像度化したようなモデル。今日時点で発売されていませんが、性能的に欠点はほぼ無いと思われます。しかし、他のモデルに比べて2万以上高いわけでそこが最大のネックと言えます。

KOHJINSHA EX:この中では最大の11.1インチワイド液晶。筐体的にはVAIO Type-Tあたりとぶつかることになります。工人舎のPCの多くはキーボードに難があることが多いのですが、さすがに11.1インチ系になるとだいぶ打ちやすそうです。ドライブ付きということで重量的には重くなるものの、文字通りのネットブックとしては揃うものが揃っている良品であるように思えます。

 M912Xは別として、ここに挙げた製品はいずれも使い勝手は良好で、これらを差し置いて従来型の1024x600系を買う必要性はほとんど無い、と断言します。ただ壮年者には高解像度モデルは細かすぎて正直お薦めできませんが、そもそもそういった方々にはネットブック自体お薦めできないわけでして。

 来月のWin7に合わせてこのようなAtomN+高解像度のモデルは他社からも次々販売されそうな気配濃厚ですが、とりあえず私はどれか一台だけ買っておこうということで、Lenovo IdeaPad S10-2を購入しました。

かくして今年買ったPC一覧
DELL Inspiron Mini 12
DELL XPS M1210
DELL Inspiron Mini 10高解像度
VAIO Type-P
Lenovo IdeaPad S10-2

 気がつけば今年既に5台のPCを購入していたようです。今年中にもう2台は確実ですが(^^;)。以下、上記PCの簡単な感想。

DELL Inspiron Mini 12: Z系高解像度&ファンレス機。筐体は薄く軽く、「貧者のMacBookAir」。Z系の難点(要するにゲームが駄目)を容認すれば、高解像度であることのメリットも含めて悪いPCではない……のですが、キーボードの押し心地がすこぶる悪い。正直ハズレ機。

DELL XPS M1210: これだけ中古。数年前のノートPCのくせに先日出たばかりのIONノートを余裕で凌駕する性能に圧巻。不満も特に無し。初期不良が多いモデルだったようですが、それを除けば神モデルだったかと。少なくとも¥45000で新古品が手に入るのは今からしてもありえない幸運。

DELL Inspiron Mini 10: Z系高解像度&SSD&ファンレス機。初期不良を食らいましたが戻ってきてからは安定。Z系の難点のせいで常用されないものの、Mini 12と比べて小さいのにキーボードが相当良くなっており、無音PCとしてはかなりいい出来。しかしMini 10v(N系1024x600)に比べて2万以上高いというのが購入意欲を削がれるポイントか。Z系はN450の登場と共にネットブックからは絶滅方向に向かうため、色々立場も微妙ではありますが、主張点分はしっかり機能してくれるという意味で非常に良いマシンだと思います。

SONY VAIO Type-P: Z系高解像度&SSD&ファンレス機。思い切って最高モデルのZ550で注文してみました。通信モジュールも別途購入し、旅先で大活躍。580gというその重量はやはり別格であり、どこに行くにも忍ばせておけるのがメリット……なのですが、標準バッテリーの減りは非常に速く、じっくり喫茶店で作業モードという事ができないのが難点。と言ってもそもそもこのPCは作業用向きではなく、「狙った用途に活用できれば良いマシン」と言ったところでしょうか。

 なお、去年買ったネットブックであるMouse Luvbook U100とAcer Aspire Oneについては……もはや1024x600のネットブックは不要、ということでアスワンは姉に譲りました。Luvbook U100については……非常に素直なPCなので好印象なのですが、Lenovo Ideapad S10-2がキーボードの押し心地を除けば完全上位互換なので、こちらももう立ち上げられることはなさそうです。我ながらハードウェアのライフサイクルは短すぎですな…。

2009/09/20(日)


近況: ここ最近について
 先日ようやく歯の1回目のマトモな治療を行いました。治療をサボっていたのではなくて処置のできる大学病院側の日程の問題です。静脈内沈静法(麻酔点滴)での処置は初めてで不安もありましたが、気がつけば終わってしまうので楽で良いですね。ただ、相当悪化していたこともあり1回の治療で終わるはずもなく、数回この方法で治療していくことになります。
 体調問題でもうひとつ気になるのが眼。6月以降、20回位ものもらいが起きているのですが原因不明ときました。汗で雑菌が入って……という類のなら、単に顔を清潔にすれば良いだけなのですがどうも違いそうです。たぶん歯の問題と連動していそうです。悪化した歯の根元からばい菌が目に回って発症している可能性が一つ。もっとやばいケースですと、悪化した歯の根元からばい菌が腎臓や肝臓、心臓に周り、臓器の機能を低下させることによる異常というケース(死亡例結構あるそうな)。あとは、痛み止めや抗生物質の服用に伴う副作用などなど。或いは歯とは無関係に、単に夏場、お腹を冷やしまくって肝機能が一時的に低下した事に伴う発症とか。なんにしても気味悪いです。
 ともあれ、3ヶ月近く歯と眼に悩まされる日々が続いており、思うように自分の時間をすごせない日々が続いています。まぁ歯のほうは自業自得なのですが。

2009/08


2009/08/05(水)


近況: 身から出た苦難(更新停滞の事情)
 6月〜7月中旬にかけて5回ほどものもらいを発症(治ってもすぐに再発症)。まぶたの腫れそのものは抗菌目薬によって抑えられるも目へのダメージは大きく、右目をまともに開けられない日々に。仕事は休めないので左目で頑張っていたら今度は左目が当然のように疲れ目の症状に。結局、徹底的な目薬のケアと食生活の改善(カレーをはじめとする粘膜を刺激する辛い系の料理の摂取を激減)によって7月下旬にようやく落ち着きました。
 と思ったら7月29日から左の奥歯に猛烈な激痛が襲い掛かり、痛み止めが効かずまともに眠れないわの日々がやってきました。歯医者に三度通うも、嘔吐反射持ちなせいで治療は難儀な上に的外れの治療をされぜんぜん回復に至らず。結局、大学病院で手術となりそうな流れです。(補足:2007/11/12の日記で触れられている奥歯。この時は痛みが引いたので放置していたのですが、結局歯の根元から膿が溜まりまくって今回の状況になった模様。かなり洒落になってないみたい)

 休日出勤などもありつつ上記のような体調ということで、6月から現在に至るまで各種活動を行える状態ではなく停止しています。歯の方が一段落したらまたその旨報告します。

 なんか休める日とかも休んでる気がしないですね(−−;)

将棋: 王座戦の雄姿が楽しみ
 たまには将棋の話題でも。
 私が棋界で特に好きな棋士と言えば羽生善治名人、山崎隆之七段、藤井猛九段の3人です。羽生名人は相変わらず四冠とトップをひた走っているのでともかく、今年は山崎七段から目が離せません。才能は橋本七段が一目置くくらい持っているのに自分を律するのが苦手(本人談)なためにタイトルに絡むところまでいかず、何年か前のNHK杯優勝以来目立ったところもなくなってしまったのですが、「今年の山崎七段は何か本気になったらしい(橋本談)」という情報と共に今年は快進撃を見せ、王座戦は強敵渡辺竜王に勝ち挑決に進出、挑決では中川七段に勝ち挑戦者決定。大和証券杯で強敵久保棋王などをなで斬りにし決勝進出、決勝では木村八段に逆転勝ちし優勝という結果があっさりと。「今期は違う、らしいですがちょっとやる気を出せば結果はすぐついてくる・・・もんなんでしょうか?お見事です」と片上大輔六段もその才能に脱帽。
 王座戦と言えば羽生四冠が17年連覇という訳の分からない記録を持っているタイトル戦であり、奪取は容易ではないでしょうけれど、ぜひ熱戦を展開してもらいたいと思います。

 他の棋士の話としては……この日は王位戦第4局(深浦王位ー木村挑戦者)の2日目がありました。木村八段の三連勝で迎えてストレート奪取もあるかと思われましたが深浦王位も意地を見せてこの局は王位の完勝。多少もつれた方が面白いかなと思いますが、感情的には木村八段に初戴冠してもらいたいので次で決めてほしいなーとも。

 ちなみにプロ将棋のネット実況は週に何局か行われています。それぞれ面白いのですが、さすがに全部リアルタイムで追える時間余裕などあるわけもないので、仕事中に時折携帯で状況を確認するとか、あとは夜中、寝る間際に棋譜を眺めるとかそんな感じでチェックしています。(私自身は、特に最近は将棋を指す事はまったくなかったり)



セルフノート