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SelfNote201211



2012/11



2012/11/14(水) - モバイルPC用CPUなお話とか

 書きかけのトピックをうっかり公開状態にしていた事に今頃気づいて慌てて非公開に(−−;

 さて今日はPC関連なお話を少し。
 しばらく前に紹介しましたDynabook RX2(Core2Duo SU9300)中古品の¥19800特価は1ヶ月ほどで市場から無くなりました。現世代のスペックと比較するとやはり若干の物足りなさが目立ちますが、ネットブックより安い価格で性能が遥かに上で持ち運びも苦にならない軽量性、ということで間違いなくお買い得品だったと思います。
 なお、中古市場で比較的安価なULV(低電力)モバイルノートは多数探す事ができますが、私の感覚で言えば、もうCore2SU未満の世代のモバイルノートは買わないほうがいいと思っています。PentiumM/Core Solo/Celeron-M/CoreDuo/Core2-U/Celeron SUのほか、大半のネットブックも該当します。4万でSandyBridgeの高性能モバイルノートが買えてしまう時代ゆえ買うだけ勿体ないということです。唯一例外で、現在でもまだ価値があると思われるのはVAIO P(Atom Z550)、Lavie Touch(AtomZ670)くらいでしょうか。とうとうマウスコンピュータも先週よりネットブックの販売を終了しています。
 AMD系についてですが、C-60/E-350/E-450/E-1200搭載品についてはCPUが明らかに力不足なので、極端に安くない限りは買わないほうが良いと思います。(E-1200はグラフィックコアの方は十分なんですけどね)

 Core2SUより上の世代のCPUと言えばもちろんCore-i第1世代、第2世代(Sandy)、第3世代(Ivy)となります。ただ、Core-i第1世代のULV(いわゆる17W枠)搭載品は実はハズレです。データを見てもらった方が分かりやすいと思うので、WindowsエクスペリエンスインデックスのCPUのスコアを列挙していきます。

CPU(TDP)Win7スコア(CPUのみ)
Atom N270(2.5W)2.2
Pentium-M 1.6G(7.5W〜25W)2.4
Atom N570(8.5W)3.3
AMD E1-1200(18W)3.6
Celeron SU2300(10W)3.8
AMD E-350(18W)3.8
Core i3-330UM(17W)3.8
Core2Duo SU9300(10W)4.4
AMD TurionNeoX2 L625(18W)4.5
Core2Duo SU9400(10W)4.6
Core2Duo SU9600(10W)4.8

 私が今回基準点と置いたCore2-SUのスコア分布は4.4〜4.8。Core i3-330UMはクロックが小さい上にTurboBoost非搭載ということで期待外れのスコアであることがよく分かります。
 ところでこのCore2-SUという優良個体のレンジ内にひとつAMD-CPUが紛れ込んでいます。2009年にAMDが薄型ノート用プラットフォームとして発表したYukonの最上位であるL625でして、hp pavilion dv2等に採用されました。しかし並べてみると酷い話で、2009年製L625(4.5)→2011年製E-350(3.8)→2012年製E1-1200(3.6)とどんどん性能劣化しています。「何も成長していない・・」ならまだマシで、むしろ退化。2013年の次世代コアJaguar/Kabiniまで高性能化は待てって事みたいです。
 余談ですが姉の使っていたノートPCが壊れたということで先日このL625を搭載したdv2をプレゼントしました。既に退役させていたノートでしたがグラフィック性能は非常に高く、カジュアルであれば十二分に使えるものと思われます。

CPU(TDP)Win7スコア(CPUのみ)
Core i5-430UM(17W)4.9
Core i3-2357M(17W)4.9
Core i7-640UM(17W)5.8
Core i3-330M(35W)5.9
Core i3-3217U(17W)6.2
Core i5-2467M(17W)6.3
Core i3-2310M(35W)6.4
Core i5-460M(35W)6.9
Core i5-3317U(17W)6.9
Core i5-2430M(35W)6.9
Core i5-2540M(35W)7.1
Core i5-3210M(35W)7.1
Core i7-3517U(17W)7.1
Core i7-3610QM(45W)7.6

 話を戻しますが、Core2-SUのスコア以上となるとCore-i世代が席巻します。
 「Sandy以降はすごいんだ!」という印象が一般的にありますが、旧ULVレンジである17W製品で見ると、それはTurboBoost搭載であるCore-i5からの話であって、2357MあたりではCore2-SUと大差ないという事実が突きつけられています。
 ウルトラブックで標準的に使われたCore i5-2467Mになって初めてCore2-SU世代から進化成功したイメージがあります。ただ、Sandy世代のCPUは放熱設計も非常に優秀になっており、今までは17WメインであったULV筐体に35W-CPUが使えるようになったおかげで、ASUS U24E(Core i5-2540M)のような安価かつ高性能モバイルが登場したというわけです。
 ところでこのIvy後継品であるU24AはCore i5-3210Mを搭載していますが、グラフィック性能こそ多少アップしているとはいえ、なんとCPUスコアの向上が2540Mからほとんど無いという事実が発覚します。従って、U24EユーザはわざわざU24Aへの乗り換えを行う必要は無いようです。

 個人的なまとめ。

(1) Core-i第1世代は17W製品を選ぶ価値はほとんど無い。(i7は除く)
(2) Sandyノートは35W枠を選んだほうが安いし性能も高い
(3) Ivyノートは17W枠の出来がすこぶる良い

 ウルトラブックは基本17W製品なので、従ってウルトラブックはIvy世代一択と思われます。安いからといってVAIO T11のSandy世代など選ぶのはあまり良い選択とは言えないってことですね。

2012/11/04(日) - とらぶるうぃんどうず8

 Windows8が発売されて少し経ちました。もう皆さんは使ってみましたか?

 Win8はWin7からいくつかのものが消えて、タブレット寄りの機能やら画面やらが付いたようなものなので、現時点ではタッチパネルPCでない限りはメリットよりもデメリットの方が目に付くような気がします。でもModernUI用のアプリが今後増えてきたらメリットの方が強くなるかもしれません。
 「ある種Vistaみたいな変なOSだね」とは思うものの、Vistaのように重くはないので、それだけでもハズレではないとは思います。
 で、そんな私ですが、せっかくWindows8を入れるんだったら……ということで、ここ最近は引退させていた一台のノートPCを発掘してきました。



 HP Pavilion tx2005。Vista時代の2008年に発売されたタブレット機能付きノートPCです(詳しくはこちらを http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0803/11/news028.html)。4年以上前と侮るなかれ、タッチパネルだけでなく電磁誘導(デジタイザ)によるペン筆圧感知入力(ようはお絵かきできる)をサポートした名機です。まあ、Vistaのトロトロ感に耐えられなくなってお蔵入りさせているうちにWin7が来てもそのまま忘れたままでいたわけですが(苦笑)。
 で、「これってまさにWindows8のために生まれたような製品!」ということでWin8を導入しようと思い立ったわけですが……いやはや、これがまた難産でした。どうやら同じようにtx2005/2105にWin8を導入しようとしてハマっている人が沢山いるようなので、解決資料用に簡潔にまとめておきます。

とらぶるうぃんどうず〜tx2005にWin8を入れよう(1)〜
 Win8を入れたいだけなら32bit/64bit版どちらでも良いです。アップグレードDVDはクリーンインストールも可能です。ダウンロード販売の安い方は試していません。
 通信モジュールも含めてクリーンインストールでほとんどのドライバが当たりますが、チップセットドライバとグラフィックドライバが残念ながら当たりません。解像度は1280x800ではなく、Win8標準ドライバの1024x768となります。
 なお32bit版は導入後にアクションセンターから、チップセットドライバのダウンロード通知が自動的にやってきますが、インストールしようとすると途中で勝手に終了します。64bit版は通知すら来ません。
 また、OS起動時に一定確率で起動失敗します(OSインストール直後の初回起動で失敗するケースもある)。もう一度再起動すれば何事もなかったかのように起動しますがどうやら不安定のようです。これは諦めてください(エー
 Vista/Win7からのアップグレードインストールも環境によりそうですが失敗しやすいです。失敗時はロールバックして移行前の状態に戻ります。

 何はともあれグラフィックドライバ。元のPCにはVistaの32/64版ディスプレイドライバがそれぞれ付属していますが、これを無理やりWin8に適用すると、一度は1280x800になりますが喜びもつかの間、OS操作中に高確率でフリーズしどうしようもなくなります。(というか起動直後のMetroUIが何も表示されず、Win+Dキーでデスクトップに移動できることを知らない限りなにひとつ操作できなくなる)
 NVidiaのサイトからドライバを探せば、ということになりますが、残念ながらtx2005が積んでいるGeforce Go 6150はドライバ一覧に存在しません。適当なドライバをインストールしようとしてもインストーラに弾かれます。

 従ってこの時点で手詰まりとなり、1024x768状態で使うのも微妙なのでWin8を断念して元のOSに戻してしまう人が沢山いるようです(・・;
 あるいは、ペンとタッチ起動は使えるので、そのうち何らかの公式ドライバが提供されるのを期待しつつ、1024x768状態で使うか、といったところです。なお、ペンとタッチはコントロールパネルの「タブレットの設定」から調整する必要があります。筆圧は別途ワコムのタブレット入れないと反応しないかも。

とらぶるうぃんどうず〜tx2005にWin8を入れよう(2)〜
 グラフィックドライバを当てる、現時点で見つかった手順を書きます。なお、裏技的な対処法なので自己責任で。

(1) Windows8は32bit版のクリーンインストールを行います。64bitは自分の環境ではうまく入りませんが、どのみちこの機種はメモリ2GB以上積めないので32bitで十分です。
(2) とりあえずWindowsUpdateを当てます。アクションセンターから通知されるnForceのチップセットドライバは無視します。なお、回転ボタンの機能もデフォルトでは無効状態なので、これはhp社からVista用のドライバ(Hp Quick Launch Tool)をダウンロードすれば大丈夫です。
(3) NVidiaサイトから過去のドライバ一覧ページへ(http://www.nvidia.co.jp/Download/Find.aspx?lang=jp)。検索条件は"Windows 8 32bit"でいいです。ドライバの一覧が出てきますが、GeForce 306.02 Driver(BETA)をダウンロードしてください。306.23、306.97、310.33では導入できません。
(4) インストール手順を踏んでください。インストーラが「対象となるデバイスないよ」とインストール失敗しますがそれで構いません。
(5) c:\NVIDIA\DisplayDriver\306.02\Win8_WinVista_Win7\International\Display.Driver 以下、ファイルを編集します。

●ListDevices.txt
ファイルの下の方に nvgd.inf: という記述があり、GeForce 9800M,9700についての記述がありますので、その下に、
	DEV_0244 "NVIDIA GeForce Go 6150"
と加えてください。行頭のタブ文字は必須です。

●nvgd.inf
[NVIDIA_SetA_Devices.NTx86.6.0]
[NVIDIA_SetA_Devices.NTx86.6.1]
[NVIDIA_SetA_Devices.NTx86.6.2]
のセッションそれぞれの一番下に、
%NVIDIA_DEV.0244%           = Section001, PCI\VEN_10DE&DEV_0244
と加えてください。

[Strings]
のセッションの中、NVIDIA_DEV.0630の次の行に、
NVIDIA_DEV.0244 = "NVIDIA GeForce Go 6150"
と加えてください。

(6) これでsetup.exeを実行すると、サポート対象外のはずのグラフィックドライバであるGeforce Go 6150のハードウェアチェックをすり抜けます。インストール方法はクリーンインストールの方が良いかと思います。Windows8から「検証されていないドライバです」と警告が出ますが、構わず導入してください。これで306.02の全てのドライバがインストールされ、解像度も無事に1280x800になります。

そんなわけでWin8化したtx2005の感想やベンチマークなど
 4年前の製品ということもあってせっかくWin8導入するなら快適性が欲しいよね、ということでSSD換装も実施しました。240GB-HDD(5400rpm)→120GB SSDへ。
 で、ベンチマーク。Win7とWin8の両方のエクスペリエンスインデックスを並べます。


▲グラフィックスコアがだいぶ低いですが、CPUは2008年の製品にしてはそれなりに健闘している感があり、Vistaこそ重かったものの、Win7/Win8では普通に使えるレベルです。ハードディスクスコアはさすがに7は越えました。ただせっかくのSATAIII対応のSSDですがPC側が全然対応してないので速度は抑えられてしまっています。


▲Win8版のスコアについてはWin7より若干低下しているのが分かります。まあ、無理やりドライバーなので仕方がないところ

 参考ながら、新古品¥39800で買ったhp Probook 4230sのSSD換装したもののエクスペリエンスインデックスを↓に貼っておきます(Win7版)


 グラフィックチップも内蔵のIntel Graphics HD 3000ですが軒並み高得点。こんなのが4−5万で買えてしまうわけで良い時代になったものです(´-`)

 で、まあ、このtx2005を現役復帰させるかというと……うーん。とりあえずWin8いじり倒し用のPCくらいで。やっぱり現世代のWin8向けのノートPCはそれはそれで別途買いたい気がします。




セルフノート